――でも、それだけ関西は顧客の目も厳しいということですよね。

金城 「関西人は見えないものにお金を出さない」と言われますから、インテリアコーディネートが成り立ちにくい面がありました。でも、最近は家事に関することにお金を出してもいいと考える人が増えています。

 インテリアにしても整理収納にしても「キレイ」の価値観は人それぞれ。お客様とコミュニケーションを取って、その方にマッチするきめ細かな提案をするのが関西で仕事をする当社ならではの特長だと思っています。私は常にオープンでありながら、相手に合わせた対応を心がけています。お客様が心を開いてくださらないと、この仕事はできないのですから。

低リスクで起業にチャレンジできるのは主婦の強み

――現在、抱えている課題は何でしょうか?

金城 人材を見つけて育てること、ですね。2012年の冬からパートスタッフに加わってもらっていますが、私と同じモチベーションで働けるスタッフを見つけるのは難しい。これから失敗しながら学んでいくことになると思います。もっと会社を大きくしたいし、この仕事は主婦こそ力を発揮できる。雇用の創出もしたいのでがんばります。

 それと、女性って完璧を目指すので、なかなか他人に仕事を任せられない傾向がありますよね。私も最初はそうでした。でも、今年5月に株式会社にして、私もスタッフも同じ会社の一員と考えるようになってからは、ふっきれました。今はどんどん仕事を任せています。今はスタッフの成長する姿を見るのが本当にうれしいんです。