子ども達の、「言っても聞かない」や「激しい行動」、それに対して親自身のイライラ……子育てをしていると、「なんで!?」と思ってしまうときもありますよね。特に、弟妹が生まれると、どうしたって下の子に手がかかってしまいます。
 第1子には、それまでの自分の育児の不安な部分に付き合ってくれた「同志」という気持ちがあるため、無意識に甘えてしまい、そんなつもりはなくても、お兄さん、お姉さんとしての行動を期待してしまいます。

 でも、こういうときは、叱る大人と同じくらい、子ども達も頑張っています。お父さん、お母さんが大好きですから、一生懸命、その期待に近づこうとするんです。なのに、「繰り返し言っても聞かない」「乱暴になってしまう」、そんなときの子ども達には、子ども達なりの理由があります。

乱暴をする子は意志をはっきり持っている子が多い

 乱暴をするというのは、程度によりますが、案外意志をはっきりと持っている子によく見られる行動です。はっきりしているのにうまくこなすことができない、そんな子ども達は、自分のペースが乱されることにストレスを感じやすいんです。

 でも、子どもはその気持ちをうまく伝えられません。発散することのできない気持ちに、本人はどうしようもなくなって、行動に出てしまう…。そんな思いのはけ口であることがほとんどです。