2.行動の頻度を下げる。行動を起こしそうになったら違う遊びを提案する

 どのような行動でも不都合な行動を取る時には、その頻度を下げることが効果的です。たたきそうだなと思ったら、「これで遊んでみようよ」と、意識をそらし、他の遊びなどを提案してみましょう。

3.対話の時間をつくり、今日あったその子の良いところを話す

 3才以下だと本人にもうまく伝えられないことがたくさんあり、子ども達なりに葛藤しています。夜、眠る前などに改めて「その子と話す」時間をつくり、よいところに視線が行くように、今日あった出来事を親子で話しましょう。

4.スキンシップの時間を増やす

 3才ごろは、子ども自身の意識が少しずつお兄さん、お姉さんになっていて、親も無意識に離れる時間が増えている時期です。抱っこやこちょこちょなどで、スキンシップを楽しむ時間を持つように心がけてあげましょう。

 私の教室に通うAくんは、とてもしっかり屋さん。きょうだいが生まれたとき、おうちで絵本の読み聞かせの後に、「みんな赤ちゃんが生まれるのを楽しみにしていたんだよ。あなたのときだって楽しみにしていたよ。今、妹が生まれて、あなたはいっぱい我慢しているかもしれない。でも、あなたが頑張っているのはみんな知っているよ。ありがとうね」と言ったら、大泣きしたそうです。

 ストレスを発散するような行動がない子でも、やっぱりいっぱいいっぱいのところで頑張っているのですね。そして、認めてもらえるうれしさは、大人も子どもも同じでないかと思います。

 言葉で叱って分からせる以前に、体や言葉、表情などのコミュニケーションを通して伝えることが一番大切なことです。時にユーモアアプローチを交えながら、「あなたが大好きよ」と伝えてあげてくださいね。

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