こんにちは。チャイルド・ファミリーコンサルタントの山本直美です。子どもは6000人以上、その保護者や家族とは4000以上接点を持ってきた私が「ファミリービルディング」のコンサルタントを始めたのは、どんなに子どもの成長を願っても、子どもへの関わりだけでは課題を乗り越えるのが難しいと感じたことからでした。
「ファミリービルディング」とは、家庭それぞれが、その違いを楽しみつつ、親も子も共に成長し合い、自分たちらしい家族を形成すること。
悩みのない家族はいない 成長別に訪れる課題は決まっている
子どもは、家族や周りの人との関わりのなかで育ち、子どもも親も、ときに苦悩しながらともに成長していきます。悩みのない家族なんていません。
家族や夫婦というのはその時々で変わっていくものですが、同時に、家族における発達の課題も変わっていきます。そして時として、家族で取り組まなければ乗り越えられない課題がやってきます。いろんなライフサイクル論があるなかで、私はこの5期に分けて考えています。
DUAL読者の皆さんは、第2~3期のご家族が多いと思いますが、子どもの成長別に訪れる課題は決まっています。事前に知っていれば、予防のように対策を打てることもあるでしょう。今回は、家族の課題を知り、乗り越える方法をお伝えします。
次ページから読める内容
- 夫婦でお互いの違いを受容し、共に生活をする厳しさを感じる
- 家族が増え、生活スタイルは子ども中心に。パパにとっては正念場
- 家族バラバラの時間が増え、コミュニケーションの方法を見直す
- 子どもが親から巣立ち、親も子どもから離れる準備をする時期
- これまでの子育てを振り返り、夫婦で老後に向けてスタイルを見直す
- いつの日か、子どもを社会に返すときがくる