――でも、家事をしないとイクメンってわけじゃないですもんね。
長谷川 そうそう。僕らが考えるイクメン3か条の中には「イクメンは子どもを多様な世界に連れ出す」というのがあるんですけど、僕はどちらかというとそっちに重きを置いている感じ。父親には父親らしさがあるんじゃないかと思っているので、子育てについても、子どもの育っていく環境にこだわっていきたい。
――それでも、奥さんたちからの視線は厳しいですよね~?
長谷川 そう!確かに奥さんから見るとダメな部分も足りない部分もあるかもしれない。僕らはそれでももがいていくパパを応援していきたいと思ってるんです。今、時代は働き方も何もかも過渡期。いろんなタイプのイクメンが出てきていると感じている今だからこそ、その中で夫婦それぞれの形を見つけていってほしいと感じる。もちろん逆転夫婦もアリだと思う。
――イクメン第2ステージですね?
長谷川 はい。言葉はもう十分に広まったからここからですよ。流行りやブームで終わらせないためにもこれからが大事だと。
わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい―それがパパの願い
――イクメンクラブとしてはこれから具体的に何をしますか?
長谷川 今までも力を入れてきたことですが、キャンプとかスポーツとかお父さんたちが得意なところで頑張っていきたい。毎年のようにやっている「イクメンキャンプ」や夏の「親子対抗はだし運動会」「イクメンRUN」などなど。結局我々のキャッチフレーズは『わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい』。そこなんですよね。
――懐かしい! 名作CMですよね!
長谷川 そうそう! やっぱりあれですよ! 親子でたき火を囲んで。あれがやりたいんです!
――熱くなってきましたね~。もう一杯どうぞ。
<トクトクトクトク♪ワインが注がれる音>
今や多くの人が知っている「イクメン」という言葉。その言葉の生まれた背景には、子ども時代に自分を悩ませた父親へのアンチテーゼがあったとは意外でした。小学生の頃からライフワークとしてイクメン振興を続ける長谷川さんの思い、果たしてこれからやってくる「イクメン第2ステージ」ではどんなことを見せてくれるのでしょうか?