小学校入学後は、保育園に併設された民間学童へ

―― 保育園時代は比較的働きやすいですよね。手厚い保育がなくなる小学校入学後はどうしていますか?

小野 息子が小学校になる少し前に、当時通っていた保育園が民間学童を開設したんです。保育園と同じスタッフの方々がおられるという安心感もあって、そのまま通うことに……。小学校からも歩いて行ける距離です。途中でサッカーや塾などの習い事に行っても、終わったらまた学童に戻って過ごしています。

―― 公立の学童保育は習い事で一度抜けると戻ることができないシステムのところが多いですが、民間学童だから対応してくれるのですね。

小野 そうですね。民間学童なので、習い事から戻ったあとに夕飯まで食べさせてもらえます。場合によってはお泊まり保育も可能です。公立の学童保育だったら4年生以降は通うことができない場合もありますが、小学校卒業まで安心して通うことができます。

最も辛かったのは「理解のない上司の言葉」

―― まだまだ男性社会が残る組織の中で、妊娠・出産を経て働き続けるのは大変な苦労があったと思います。

小野 そうですね。まだ女性が少ない時代で、私は女性としては20人目のキャリア外交官でした。ママ外交官としては、5人目だったと思います。確かに、まだ理解のない上司もいましたね。最近は減ってきていると思いますが、育児明けで復帰した後、「本当に君達みたいな人の置き場には困る」と言われたこともありました

 一番辛かったのは、いつも独身女性と比べられて「独身女性のように夜中とか土日も働けて、幹部に誘われたときにはちゃんと飲み会にも行ける人じゃないとダメだ」と何度も言われたこと。それだけ言われてしまうと、こんな自分が働き続けていていいのだろうか……、と思ってしまうものです。

―― 仕事の結果以外のことで何かを言われるのは、不本意ですよね。

小野 本当に。でも、とにかく聞き流すしかありませんでした。

 最近は徐々に女性も増えています。20代で出産した後輩もいて、「続けようと思えば続けられるから大丈夫。私も色々言われたし、今もそういう人がいるかもしれないけど、あなたがママでも働けるって示すことが、次の後輩達にとっては心強い実績になるから」と励ましています。

 何か言われても聞き流す。そして、「ママでも働ける場所を探してくださいよ!」というくらい図々しい気持ちでいて良いと思うんです。私は、結婚してから10年は子どもを作らずに仕事にまい進していたのですが、もっと早くに出産していても良かったと今は思います。頭で考え過ぎずに「なんでもできないことはない!」と思ってやってみることが大事じゃないかな、と思っています。