ビジネス習慣はキープしつつ、普段できないことに挑戦する

・【普段は行かない場所に行く いつもなら読まないジャンルの本を読む】

 産前は、軽い運動をしたほうがいいと思い、散歩にもよく出かけました。上京して約15年、そういえば東京で行ったことのない場所がたくさんあるなと気づき、「一人電車ぶらり旅」へ。浅草などの下町などを見物して歩き、東京の違う一面を発見しました。露店や八百屋のおじさん・おばさんなど、色々な人と出会い、お喋りしました。普段は接点がない人々との交流はとても楽しかったです。

 読書をする際にも、普段は読まないジャンルの本に手を伸ばしてみました。いつもは必要に迫られてビジネス関連の書籍や雑誌を読むことが多かったのですが、この期間中は思う存分、小説を読みました。また、子どものころにはよく読んでいたマンガも久しぶりに楽しみました。私のお客さんでマンガを取り扱っている企業の方が、20巻ほどの作品をプレゼントしてくださったのもいい思い出です。

 「とてもぜいたくな時間だなぁ」と幸せに浸ることができましたし、見聞が広がったことで「雑談ネタ」が増え、後々色々な人とのコミュニケーションに役立ったと思います。

・【ビジネス人生の「棚卸し」をする】

 仕事に関する資料などを整理する作業も行いました。「企画書(社内向け・社外向け)」「新聞記事」「受け取った手紙」「送った手紙のコピー」など、ジャンルに分けてファイリング。これは、10年のビジネス人生を振り返る棚卸しにもなりました。

 もちろん、仕事に復帰した後、必要な書類や資料をすぐに取り出せるようになったというメリットもあります。

・【ビジネスパーソンとしての「基本習慣」はキープ】

 これまで「普段とは違うことをした」というお話をしてきましたが、仕事中と同じように続けたこともあります。それは、日経新聞や『日経ビジネス』などを読むこと。ビジネスの情報は欠かさずチェックしていました。

 こういうことは、時間がたっぷりあるとつい後回しにしてしまいがち。そうならないよう、「朝食を食べるときには日経新聞を読む」「子ども(第1子)を寝かしつけた後に『日経ビジネス』を読む」といったように、時間を決めて読むようにしていました。「このタイミングで」といった習慣付けが継続の秘訣だと思います。