周囲の配慮に対する感謝、組織への貢献の努力も忘れずに

 「全体で進めるべき課題も数多くありますが、私たち自身が率先してやることで、職場環境を改善できることも多々あります。『隗より始める』18の事項と名付けましたが、これらを日々念頭におき、さらに仕事に対する責任感や周囲の配慮に対する感謝、女性特有のライフイベントの制約がないうちに様々な経験を積み、組織に貢献できるように努力するなど女性職員として心がけるべきことを意識しながら、仕事に臨みたいと考えています」(河村さん)

 ワークライフバランスや働き方の改革で、すでに数歩先を行っている企業は珍しくない。それでも「ニッポン株式会社」の本丸、霞が関の働き方、価値観が変わることの影響は少なくない。日本の社会を変えるきっかけになるのか。今後も注目していきたい。

加藤勝信内閣人事局長に働き方改革実行に向けた提言を手渡した「霞が関で働く女性有志」のメンバー。いずれも30代後半の課長補佐クラスだ
加藤勝信内閣人事局長に働き方改革実行に向けた提言を手渡した「霞が関で働く女性有志」のメンバー。いずれも30代後半の課長補佐クラスだ

(日経DUAL編集部 市川史樹)