3%から30%へ 飛躍的に増える女性キャリア

 霞が関で働く女性キャリア(事務系総合職)は年々着実に増えている。2012年の採用数のうち女性の占める比率は28.2%。まだまだ少ないものの、わずか3%だった1988年と比較すると約10倍と飛躍的に増えている。

 現在、採用数のうち女性比率が2割を超えた世代が入省10年目を超えて、子育て期に入ってきた時期。今後、3割に達した世代が子育て時期に入ってくる時期だ。

(注)1 採用者は、当該年度採用者数(過年度合格者等を含む)の割合。

2 平成25年度採用は平成25年3月31日現在の採用(内定)数に占める割合であり、防衛省を含む。

3 Ⅰ種試験は行政区分、法律区分及び経済区分の合計であり、総合職試験は院卒者試験(行政区分)及び大卒程度試験(政治・国際区分、法律区分及び経済区分)の合計。(出典:人事院「平成24年度年次報告書」)
(注)1 採用者は、当該年度採用者数(過年度合格者等を含む)の割合。 2 平成25年度採用は平成25年3月31日現在の採用(内定)数に占める割合であり、防衛省を含む。 3 Ⅰ種試験は行政区分、法律区分及び経済区分の合計であり、総合職試験は院卒者試験(行政区分)及び大卒程度試験(政治・国際区分、法律区分及び経済区分)の合計。(出典:人事院「平成24年度年次報告書」)

子育て女性職員への「配慮」で対応するのはもはや限界

加藤内閣人事局長(左)に女性官僚たちが提言の内容を説明する。加藤局長も熱心に耳を傾け、予定の時間を大幅に上回った
加藤内閣人事局長(左)に女性官僚たちが提言の内容を説明する。加藤局長も熱心に耳を傾け、予定の時間を大幅に上回った

 これまで子育て中の女性職員に対して、霞が関の各省庁は残業の少ないポストへ異動させる、あるいは周囲の職員が負担することによって、女性職員自身の残業はなくしたり、少なくするといった「配慮」によって対処してきた。しかし、女性職員が3割を超えて、さらに増えていく時代、「配慮」で対応するのはもはや限界だ。