3%から30%へ 飛躍的に増える女性キャリア
霞が関で働く女性キャリア(事務系総合職)は年々着実に増えている。2012年の採用数のうち女性の占める比率は28.2%。まだまだ少ないものの、わずか3%だった1988年と比較すると約10倍と飛躍的に増えている。
現在、採用数のうち女性比率が2割を超えた世代が入省10年目を超えて、子育て期に入ってきた時期。今後、3割に達した世代が子育て時期に入ってくる時期だ。
子育て女性職員への「配慮」で対応するのはもはや限界
これまで子育て中の女性職員に対して、霞が関の各省庁は残業の少ないポストへ異動させる、あるいは周囲の職員が負担することによって、女性職員自身の残業はなくしたり、少なくするといった「配慮」によって対処してきた。しかし、女性職員が3割を超えて、さらに増えていく時代、「配慮」で対応するのはもはや限界だ。