睡眠時間の減少は加齢ではなく、狭いベッドのせいだった
若いころ、というかほんの数年前に比べても睡眠時間が減ってきているということは以前に書いた(「八塩圭子 40代ママは産む前も産んだ後も大変だ!」の「夫のアトコメ」)。ま、仕方ないわな、トシなんだし。そう思っていた。
どうやら、勘違いだったらしい。
息子・虎蔵(仮)の誕生以来、減少の一途をたどっていたわたしの睡眠時間は、ここにきて劇的に回復した。もう無理なのか、と思っていた一気の10時間連続睡眠とかもできるようになった。いやあ、素晴らしい。目覚めはすっきりで疲れも取れる。おかげで虎がぐずったりしても、鷹揚な気持ちで対応できるようになった。
ベッドを一つ、買っただけで。
眠りが浅くなったのも、肩こりや手先の痺れが出てきたのも、感情の沸点がずいぶんと下がってきてしまっていたのも、全部、狭いベッドのせいでした。狭いから蹴られる。身体を硬くして寝る。そら熟睡できるはずもないわな。
その点、いまは素晴らしく快適。家具屋さんで展示されていたベッドを格安で購入して今までのに横付け。結果、部屋は大幅に狭くなったものの、その代償として睡眠環境は劇的に好転した。どうでもいいことですけど、ベッドって、新品は使ってしまうと返品不可なのに、展示品だとオッケーなんですね、いやあ助かった。
さて、1歳8カ月になってもまだ日本語を話そうとしない息子・虎蔵(仮)だが、委細かまわず時間は進んでいく。先日、お世話になっている保育所で言われた。
「え~、ウチのほうでお受験のお手伝いもさせていただいてますので、もし幼稚園受験をお考えでしたらご相談ください」
あの、ご存じだと思いますけど、ウチの息子、やっと「ママ~」って言えるようになったばかりで、まだ「パパ」すら言えないんすよ? それで受験すか? ありえないっしょ……と頭の中で考えて、短く丁重にお返事をさしあげた。
「いえ、結構です」