「幼稚園お受験」をめぐる予期せぬ戦い、勃発!
家に帰って嫁に話した。信じらんねーよな、受験しますかとかって聞いてくるんだぜ。しゃべる意欲はあるけど能力はまだない虎の親に向かって。
嫁の返事も短かった。
「いつ?」
は?
「で、その相談にはいつ乗ってもらえるかって聞いてるの」
いや、あの、お断りしてきましたけど……。
「何やってんのよ! 信っじらんない! すぐ電話して! いつなら空いてるか聞いて!」
え? てことは虎に受験させるつもりなんすか? そういうのヤダヤダとかぬかしてたくせに?
「受ける受けないは別にして話を聞いとくのは当然でしょうが! ひょっとしたら虎にぴったりだって勧めてくださる幼稚園があるかもしれないし! 受験しないから聞かないなんて、ナンセンスもいいとこよ!」
いつも思うのだが、言葉を生業にしていてるところは一緒でも、しゃべる人は肉食で、書く人は草食である。一方的に罵られながら、義父からよく言われる言葉を思い出す。
「たっちゃんもよくこんなキツい娘、もらってくれたなあ」
最近、自分でもそう思います。