全部自分でやろうとするのではなく、どういうチームを作るかが重要

―― 「育児のパートナー」に任せるところは任せていた、というわけですね。

坂東 自分で100パーセントやろうとするのではなく、どういうチームを作るかが重要だと思うんです。私の場合は、実母と育児のパートナーを組んだのですが、夫とチームを作る場合もあるでしょうし、夫の両親と、という場合もあるでしょう。

 あるいは、外部の協力を得るという選択肢もあります。私達の時代は、まだサービスを買うという体制が整っていなかった。二重保育にしても、プロのベビーシッターさんではなくて近所の人にお願いしていました。保育園から紹介してもらった主婦の方とかね。

 でも今なら、アウトソーシングも可能です。ベビーシッターと契約するとか、病児保育の契約をするとか、色々なかたちでチームを作ることができます。ワーキングマザーは、そういうシステムを整えることが絶対に必要だと思います。

 100パーセント自分で抱え込んだら、自分か子どもかどちらかが必ずダウンすることになる。だから、ある程度コストが掛かったとしても、そうしたチーム作りが不可欠ですね。

昭和女子大学の構内にて
昭和女子大学の構内にて

* 次回のテーマは、「キャリア構築と、娘との信頼関係」です。

(ライター/井伊あかり、撮影/蔵 真墨、協力/Integra Software Services)