上のスケジュール表は、世田谷区のホームページに掲載されている、新BOPの夏時間の平均的な1日を表したものだ。取材に訪れた小学校の新BOPでもこのスケジュールに近い形で活動している。

 14時30分が過ぎた頃、まだまだ初々しい感じの授業を終えたばかりの新小学1年生たちが、隣接する小学校の校舎から「ただいま」と言いながら、新BOP室へやってくる。その距離、ほんの10メートル程度だろうか。もちろん、校外に出ることもない。

 多くの1年生は学童クラブに登録しているので、連絡帳を提出すると、職員たちが帰宅時間を確認している。保護者が希望している時間に帰宅させるよう、チェックをしておいて時間が近づくと声がけを忘れないようにするためだ。おやつの時間までは、「自由遊び活動」の時間。高学年の授業があるので、まだ校庭は使えない。そのため、新BOP室のなかで知育玩具やおもちゃなどで子どもたちは遊んでいる。

この日のおやつはスイカとマドレーヌに、いちご味の乳酸菌飲料だった
この日のおやつはスイカとマドレーヌに、いちご味の乳酸菌飲料だった

 15時ちょっと過ぎた頃になると、2年生以上の児童もやってきて、さらに元気いっぱいの声がこだまする。15時30分になると、おやつの時間だ。学童クラブ登録している子どもたちは新BOP室1に集まりはじめ、職員たちはおやつの準備にとりかかっている。本日のおやつは、スイカとマドレーヌに、いちご味の乳酸菌飲料。けっこう思っていたより充実したおやつである。食べ終えて片付けをしている子どもに聞くと、「おいしかった!」と、満面の笑みを浮かべていた。

 学童クラブ登録した児童がおやつの時間を過ごしているうちに、高学年のすべての授業が終わったようで、校庭が新BOPの子どもたちのために開放される。ほとんどの子どもたちが思い思いに校庭を走り回って遊んでいて、校庭にある遊具で遊んだり、サッカーをしたり、ドッジボールをしたり……。

 この新BOPでは、基本的には外で子どもたちが自主的に遊ぶことを推奨しているので、おやつの時間が終わった学童児童も、すぐ目の前の校庭に次々と飛び出していく。

新BOP室2の壁には、カレンダーなどのほか、校庭での遊びに関するルールなども張られている
新BOP室2の壁には、カレンダーなどのほか、校庭での遊びに関するルールなども張られている

 なかには、途中で新BOP室に戻ってきて玩具などで遊ぶ子どももいる。さらに、静かに机に向かって何やら勉強をしている子どもの姿もちらほら見受けられる。3年生くらいの男の子が集中しているので覗いてみた。新BOP終了後に通っている塾に向かうのだろうか、塾で配られたドリルで勉強をしているようだった。

 BOPの帰宅時間は17時、学童クラブは18時15分だが、学年が上がるごとに塾や習い事に通うため、早めに帰宅する子どももいる。そのため、常に職員が子どもたちの帰宅時間を一元的に管理していて、保護者が指定した時間になると忘れている子には声をかけて帰宅させる。BOPの帰宅時間が近づくにつれ、ちらほら、帰宅していく子どもたちが増えていった。

17時からは学習タイム&読書タイム 職員の声がけも

 16時45分になると、お片付けタイムだ。BOP児童は遊び道具をきちんと片付け、帰宅の準備をする。学童児童も一緒に片付けをする。BOP児童が帰宅すると、学童児童は、新BOP室1に入って、学習・宿題・読書をするなど、帰宅に向けて静かに過ごすことになっている。

 室内に入った子どもたちは、外で思いっきり遊んだ体をクールダウンさせるように机に向かう。この新BOPでは、17時からの最初の30分は「学習タイム」としているため、多くの子どもたちがその日の宿題をこなしていた。時には局長をはじめ、職員が室内を回り、宿題がちゃんとできているかどうか、声をかけて何やら会話をしたりもしている。

 その後、最後の30分は「読書タイム」。宿題が終わって静かに読書を始める子が多いが、遊ぶにしても、ひとりで静かに遊んでいる。

 学童クラブが終了するのは18時15分だが、18時を過ぎると、まだ新1年生の保護者だろうか、お迎えにやってくる仕事帰りの母親の姿が何人か見えはじめた。お迎えのない子どもたちは、1人で帰宅する子もいれば、同じ方向の子どもたちでまとまって帰る子もいる。こうして、この小学校の学童クラブの1日は終わりとなる。

 校庭では、BOPが終わる17時頃になると、この地域のサッカーのクラブチームで子どもたちが練習をしている。特に男の子の場合はBOP終了後に、クラブチームの練習に参加する子どもが多いようだ。ゴール裏には次第に練習の様子を見がてら、お迎えにやってくる母親、父親の数が次第に増えていった。