「いい年だからいろいろ来るね~」と笑い合えるママ友こそが特効薬

 子どもの病院は夫に任せて、私は眼科へ急行。やはり、先生からは「放っておいても大丈夫」と言われる。この症状は、「結膜下出血」というものらしく、誰にでも起こりうる症状らしい。「大した理由も無しに、年齢に関係なく、ちょっとしたことで内出血するだけのこと」と説明してくれた。血が拡散していけば何事も無かったように消えるのだという。

 年齢に関係なくって言うけれど、今まで一度もなったことがなくて、ここへきて突然同じ症状に見舞われた同い年の40代女子2人。これは一体どういうことかなぁ……

 志のぶさんに早速メールで知らせる。

 「私も赤目になっちゃった。笑える」(私)
 「まさかの結膜下出血?」(志のぶさん)
 「そう、それそれ。子どもは40度の発熱よ。もー」(私)
 「実は私も娘の風邪がうつって、声出なくなって、今病院なの」(志のぶさん)

 なんでこうオーバーラップするかなぁ。マンガみたいだ。やっぱり40代ママだからなのか? いや、年齢なんて関係ないのかも。もしかしたら、20代でも30代でもそうは変わらないかもしれない。でも、「子育てってたいへん」と真っ正面から受け止めるより、「やっぱりいい年だから、来るね~色々」と笑い飛ばし合っているほうが、気が楽でいいような気がする。

 笑い合える友達がいるからこそ、そう思える。それが、私にとって一番の特効薬になっている。

志のぶさんのお嬢さんと遊ぶ虎(息子・左)。ほっぺと背中がなんとも言えず可愛い
志のぶさんのお嬢さんと遊ぶ虎(息子・左)。ほっぺと背中がなんとも言えず可愛い

夫のアトコメ

 不思議なもんだ。ヨメには伝染する。確実に伝染する。なのに、こちらはいたって健康。伝染する気配すらない。ヨメに負けないぐらい接触し、虎蔵(仮)がこぼしたものをツマミに酒を呑むのが日常茶飯事になっているにもかかわらず、発熱することもなければ下痢に悩まされることもない。我ながら、義務教育無欠席だっただけのことはある、と感心する(遅刻はやたらと多かったが)。

 40代の子育ては大変? ま、そうなんでしょう。でも、20代や30代の子育てが大変じゃないなんてことはきっとなくて、若けりゃ若いなりのつらさ、大変さはあったはず。

 例えば睡眠。よく「年寄りは朝が早い」というけれど、ちょっと前までは一日9時間寝ないとどこか調子がおかしかったわたしも、最近はだんだんと睡眠時間が短くなってきている。要は、以前より確実に寝なくても大丈夫になってきたのである。たぶん、若いころだったら虎の夜泣きによる睡眠不足のダメージはもっと深刻だったはずで、これはまあ、トシをとってから子育てをする人間のちょっとしたアドバンテージかなと思う。

 そんなわけで、父親としては“おっさんであるがゆえの大変さ”はあまり感じていないというのが正直なところ。きっと、幼稚園だか小学校だかの運動会に出るようになったら、ヨタヨタしか走れない自分に泣きたくなるんだろうけれど。