W杯でも注目された日本人サポーターの品格

 W杯といえば、世界各国のメディアで「試合に負けたのに、日本人サポーターは掃除をして帰った!」と大々的に報道されたことで、日本の素晴らしい文化にも気づかされた。

 実は、インターナショナルスクールを受験する際、同じようなことがあった。私が事務スタッフと話をしている間、待合室に置いてあった玩具で遊んでいた娘は、帰るときに何も言わずにすべて片付けたのだ。そのときにスタッフは「やっぱり日本人の子どもは素晴らしいですね。誰にも言われなくても奇麗に片付けて、自分が使う前の状態に戻して帰るなんて」と言っていた。

 日本の小学校では、自分達が使った教室を自分達の手で掃除する。この話をすると驚かれることも多いのだが、すごく大切なことだと思う。ここ最近、日本の「お掃除文化」について海外から注目を集める機会も増えているようで様々なメディアでも記事を目にするものの、なかなか簡単にまねできることではないと感じる。

 この夏の一時帰国中、娘は日本の小学校に数週間通えることになった。国語や算数の授業以上に、給食当番や掃除当番を経験して、当たり前の習慣を学んで来てほしい。W杯の場でも注目されるほどの、日本が誇る大切な文化を。