さらに、一般家庭の13件から、水洗いをした台ふきんを回収して、付着している雑菌数を測定しました。

(出典:アルコール除菌ラボ@キッチン&食卓)
(出典:アルコール除菌ラボ@キッチン&食卓)

 結果、すべての台ふきんから大量の雑菌が検出されました。10平方センチメートルあたり、約8割の台ふきんに、1000万個の雑菌が、そして2.8億個の雑菌が付着しているものもあったのです。洗った台ふきんは、見た目はきれいですが、実際は非常に汚染されているのです。

 そして、13枚それぞれの台ふきんを使って食卓を水拭きした場合の食卓の雑菌数を調べてみました。すると水拭き後も、約9割の食卓に雑菌が残っており、約7割では、水拭き前よりも、水拭き後のほうが、食卓が雑菌に汚染されてしまっていることがわかりました。

(出典:アルコール除菌ラボ@キッチン&食卓)
(出典:アルコール除菌ラボ@キッチン&食卓)

食卓に落ちた食品、“3秒ルール”なら菌は付いてない?

 俗に言う“3秒ルール”を聞いたことがあるでしょうか。「落ちた食べ物でも、3秒以内に拾えば大丈夫」というような話ですが、本当に正しいのかどうかを実験して確かめました。

 まず、朝夕繰り返して6日間使った台ふきんで、清潔な食卓を水拭きします。この段階で、食卓には10平方センチメートルあたり、7万6000個の雑菌が付着していました。

 その食卓に、「おにぎり(のりなし)」「たくあん」「厚焼き卵」「かまぼこ」「サンドイッチ」「ハム」「きゅうりのスライス」の7つの食品を落とし、3秒後に拾って、表面に付着している雑菌数を調べました。

 すると……