食中毒の予防の3原則は「付けない」「増やさない」「やっつける」

 そこで、食中毒予防のために必要な3原則として、「付けない」「増やさない」「やっつける」と覚えておきましょう。

1)「つけない」

・手には様々な雑菌が付着しています。毎回30秒くらい、手洗いをしましょう。
生の肉や魚を調理したまな板などから、野菜や果物へ菌が付着することが。使うたびに、きれいに洗いましょう。
・焼き肉をするときは、生の肉をつかむ箸と、焼けた肉をつかむ箸は、別のものにしましょう。
・食品保存の際には、他の食品に付いた細菌がうつらないように、密閉容器に入れるか、ラップをかけてから。

2)「増やさない」

細菌の多くは、10℃以下では増殖がゆっくりになり、マイナス15℃以下では増殖が停止するため、低温保存が重要。
・肉や魚などの生鮮食品や総菜は、購入後、できるだけ早く冷蔵庫か冷凍庫へ。ただし、冷蔵庫内でも、細菌はゆっくりと増殖するため、早めに食べることが大切。

3)「やっつける」

ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅します。肉や魚、野菜も加熱して食べると安心。中心部の温度が、75℃で1分以上加熱することを目安に。
・ふきんやまな板、包丁などの調理器具にも、細菌やウイルスが付着。特に、肉や魚、卵などを使った際の調理器具は、洗剤でよく洗って、しっかり乾燥を。
アルコール除菌スプレーや熱湯などで除菌すると、さらに効果的です。ただし、アルコール除菌スプレーは、火の近くで使うときは気を付けてください。