今の共働き世代は、どんな考え方やライフプランを抱いて、家を買おうとしているのでしょうか? ファイナンシャルプランナーの中嶋よしふみ氏が、レッスン・相談に訪れる人たちの等身大の姿をリポートします。

 前回の記事「年収2200万円でも、繰り上げ返済で破綻リスク」では、収入は多いのに貯金は少ない、繰り上げ返済をし過ぎた夫婦の相談事例を紹介した。以下、安野さんご夫婦(仮名)の状況をおさらいする。

■年収:夫婦合わせて2200万円
夫(39歳):800万円 国内の上場メーカー勤務
妻(34歳):1400万円 外資系大手IT企業勤務

■家庭の状況
結婚9年目、子ども(4歳・2歳、両方とも男の子)

■資産
現在の貯金額 600万円
毎年の貯金額 500万円~700万円(余裕資金はほとんどローンの繰り上げ返済に当てている)
外貨貯金 約180万円分(ニュージーランド・ドル)
株や投資信託 約500万円分(勤務先の株式が大半)

■持ち家・2軒
【1】居住用(2005年購入)
価格3900万円、当初借入額は3700万円、現在のローン残債は880万円(借り入れは夫婦別で、それぞれ変動金利と5年固定)

【2】貸し出し用(2011年購入)
価格4400万円、当初借入額は4200万円、現在のローン残債は3200万円(借り入れは変動金利で0.875%)

■相談内容
現在住宅ローンが3本ある状態。繰り上げ返済と貯金のバランスはどうしたらいいかと、手元の資金はどのように運用すればいいかを知りたい。

安心できる貯金額は「生活費の2〜3年分」?

 前回の相談を簡単に振り返りたい。

 安野さん夫婦は、住宅を買い替えた翌日に東日本大震災が発生し、新居近くにはホットスポットができてしまった。買い替え計画は頓挫し、結果的に3本も住宅ローンを抱える。その不安から繰り上げ返済をし過ぎて、収入や生活費に対して手元の預金がかなり少ない状況になっていた。そこで妻の収入減少リスクや貸家の空室リスクを考えると「繰り上げ返済をする前にもっと貯金をするべき」というアドバイスになった。

「繰り上げ返済をやる前に貯金をした方がいい、というのは分かりました。金額はどれくらいためればいいですか? あと貸家のローンが全額変動金利なので、金利が上がる前に早く返済をしないとやっぱり不安もあるのですが……

次ページから読める内容

  • 変動金利は「突然上がる」ものではない
  • マイナーな国の外貨は持つ必要なし?
  • 資産運用は「自分の給料の性質」込みで考えるべき

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