Q. 「ぜんそく気味」と言われました……

A. ぜんそく以外の原因が隠れている場合も

 日本は乳幼児医療が手厚く、高価なぜんそく治療薬が「ぜんそく気味」や「ぜんそくの気がある」といった、「疑い」レベルでも処方されることがあります。それが功を奏して入院するような重いぜんそく患者が減ったのも事実です。特に乳児のせきは見極めが難しく、鼻や消化器に原因が隠れている場合も。症状がなかなか改善されなかったり、繰り返したりするようなら、ぜんそく専門医を受診するのも一つの方法です。専門医は日本アレルギー学会のホームページhttp://www.jsaweb.jp/modules/ninteilist_general/で検索できます。

Q. 夜中にぜんそくの発作! 翌朝登園させても大丈夫?

A. 翌朝元気ならOK。同時に仕事のリスクマネジメントも

 朝、元気なら行かせていいと思います。同時に「園から呼び出しの可能性がある」と朝のうちに職場の理解を得ておくこと。私も妻を亡くしてから一人でぜんそくの息子を育ててきましたが、医局長という肩書で多忙を極めていたころ、夜中に子どものせきが出始めると、気持ちがざわざわしたものです。

 そんなときは早めに、気管支の内腔を広げ、空気の通りを良くするホクナリンテープを貼ることでずいぶん助けられました。ホクナリンテープは貼付型のβ刺激薬で、長時間効果を発揮します。夜など子供を起こさなくても投与できるという利点があります。軽いぜんそく症状が見られるときに使うと効果的です。

 共働きをしながらの子育ては、最悪のケースを想定して布石を打っておくことが大事です。ぜんそくなどリスクを抱える子どもを持つ共働きの親は、なおのこと。同僚に迷惑を掛けても、次はその人をカバーするかもしれない。その分、普段から頑張っておけばいいと思います。

Q. 夜中に子どもが苦しそう…受診する目安は?

A. 自分の勘を信じて。心配ならすぐ来てください!

 心配なら受診しましょう。迷う場合は、夜間初期救急医療センターを利用するのも手です。これは、地域の小児科医を集約して初期救急に当たる施設で、夜間・休日(自治体により異なる)でも小児科医の診察を受けることができる仕組みです。

 緊急度によってトリアージを行いますので、患者さんにとっても受診の敷居が低くなりますし、重症の患者さんは2次医療機関で診察するので、崩壊寸前だった小児医療を救うシステムとしても期待されています。日中に病院に行けない共働き家庭にとって、知っておくと安心です。