時間の天引き思考が有効なのは仕事だけではありません。やろうとしてもどうしても後回しになってしまう読書や、その他の自己投資活動においても役立ちます。むしろ、このように後回しにしてしまうことこそ時間を天引きするべきなのです。

 私は家族と共に過ごす時間、そして食事や入浴時間を除いた時間でやりたいことを、曜日ごとにだいたい決めています。つまり、曜日ごとの時間割があるのです。

 もちろん、体調や仕事の状況によってはこの通りにいかないこともあります。しかし、何も考えずに毎日アフター5を過ごすのと、自分で主体的に時間を使うのでは、どちらがよいかは誰の目にも明らかです。このような取り組みを継続することが、数年後には大きな差となるのです。

【ルール3】日々の効率化のためにいろいろな「仕組み化」をしよう!

 以前とあるテレビ番組で、サイゼリヤの特集をやっていました。その中で、とても興味深かったのは、忙しい時間帯でもたった1人の店員が厨房をやりくりしているシーンでした。

なぜ、そんなことが可能かというと、徹底的な効率化をしているからです。自社工場で加工処理された食材を各店舗に配送する(お店には包丁が1本もないそうです)、ベルトコンベアー式のグリルがある、などがその一例です。さらに重要なのは、このようなシステムにより、作業工程を「仕組み化」して、どこでも誰でも同じレベルで再現できるようにしていることなのです。

 どこでも誰でもできるように「仕組み化」するというのは、働くパパにとっても大事なルールです。では、具体的にはどういうことをするのか、その一例を紹介しましょう。

 自分の身仕度や準備だけでなく、子どもの世話までしなくてはいけない平日の朝は、働くパパにとってもまさに戦争です。そのため、出かけるときに携帯電話や家の鍵など、ちょっとした忘れ物をしてしまうこともありますよね。その解決策としては、前日に、「明日持っていくものは1か所にまとめる」ということを「仕組み化」してしまうのです。

 「何だ、そんなことか」と思われる方もいるかもしれません。しかし、帰宅した安堵感から、手持ちの荷物をいろいろなところに置いたままにして翌朝を迎えるというのは、珍しいことではありません。決まった場所に物を置くのは面倒かもしれませんが、翌日、忘れ物を電車の中で気づくよりは面倒なことにならないのです。

 「レバレッジ」シリーズで有名なビジネス書著者、本田直之さんの『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55 の法則』(大和書房)にも、次のような言葉があります。

「ただ『小さな面倒をやっておく』だけで、負の連鎖から抜け出し、日々のストレスからも解放されます」

 小さな面倒を惜しまずに、あらかじめ準備する。これこそ、「仕組み化」の根本となる考え方なのです。