仕事を優先し、結婚・出産を後回しにする女性の増加に伴い、不妊のリスクも増しています。「共働き夫婦で、第一子はできたけれど、第二子がなかなかできない」という“隠れ不妊”に悩んでいる人もいます。妊娠に関する正しい知識を、アラフォーで2児の子育て真っ最中、アメリカ・ボストン在住の産婦人科医、樽井智子(たるい・ともこ)さんが教えます。

 前回の「不妊治療を受けても40歳以降の妊娠出産は難しい」では、日本における生殖に関する知識不足や、不妊治療を受けても40歳以上の妊娠は難しいことについてお話ししました。

 さて、今回はそう言った厳しい現実を踏まえたうえで、「子どもを授かりたい女性がすべき事・できる事は何か?」「ストレスなく自分でできる妊活」についてお話していきたいと思います。

自分でできる妊活の第一歩は、基礎体温表の記録

A. まず、基礎体温表を付けてみましょう

 基礎体温(BBT; Basal Body Temperature)とは、朝目覚めた直後、身体を動かす前の、最も安静時に計測した体温のことです。この基礎体温を毎日測定・記録すると、女性の身体にはリズム(体温の変化)があることが分かります。

 サイクルが整っている女性の体温変化には、以下の3つの期間が見られます。

• 低温期: 月経開始から卵巣内の卵胞とその中の卵子が成熟していく期間で、約14日間
• 排卵期: 成熟した卵胞から卵子が放出される(排卵する)時期
• 高温期: 排卵後の卵胞が黄体に変化し、着床に備えて子宮の内膜を厚くするための黄体ホルモンを分泌する約14日間

 「毎月月経(生理)が来ているので自分には問題がない」、と思っている女性が実は少なくありません。でも、女性の健康、特に妊活においては、毎月、月経が来ているということだけでなく、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つのホルモンがバランスよく分泌されていることが大切なのです。

 基礎体温表を付けることによって、

1. 排卵の有無
2. 排卵日 ・妊娠しやすい時期の予測
3. 次の月経の時期
4. 黄体機能不全の有無

 など、自身の卵巣機能を知ることができるのです。

次ページから読める内容

  • 低温期の最終日が排卵日
  • タイミング法は自分でも実践できる
  • 卵子の寿命は排卵後1日以内 妊娠しやすい期間は毎日、夫婦生活を

続きは日経DUAL登録会員(無料)
もしくは有料会員の方がご利用いただけます。

日経DUAL会員とは?
登録会員(無料)になると以下のサービスを利用できます。
  • 登録会員限定記事
    子育て、キャリア、夫婦の連携、家計管理など、共働き家庭のニーズに応える登録会員限定記事をお読みいただけます。
  • 日経DUALメール
    日経DUALの最新記事やイベント開催情報などをお知らせするメールマガジン「日経DUALメール」をご購読いただけます。
  • 子どもの年齢別メール
    子どもの年齢別メール(未就学児、低学年、高学年)を配信します。子どもの年齢に合った新着記事やおすすめ記事をお届けします。
  • MY DUAL
    サイトトップページの「MY DUAL」の欄に、子どもの年齢に合った新着記事が表示され、最新の子育て・教育情報が格段に読みやすくなります。
  • 日経DUALフォーラム
    オンライン会議室「日経DUALフォーラム」にコメントを書き込めます。日経DUALの記事や子育て世代に関心の高いテーマについて、読者同士や編集部と意見交換できます。
  • 記事クリップ、連載フォロー
    お気に入りの記事をクリップしたり、連載をフォローしたりできます。日経DUALがさらに使いやすくなります。