洗濯物の取り込みは楽しくできない?
マコトさん(所長の夫でフリーライター)「はぁ~……」
ケンジくん(ちょっと人見知りな若手研究員)「いきなりどうしたんですか?」
エリちゃん(いつも元気な研究員)「どうせまた所長ともめたんでしょ。所長が打ち合わせに出た途端、大きなため息つくんだから」
マコトさん「いや、もめたわけではないんだけど……実はこの前から、カオリと洗濯物を分担することにしたんだよ。カオリが洗濯物を干す係、俺が取り込む係なんだけどね」
エリちゃん「へぇ、いいじゃないですか。理想のイクメンに一歩近づきましたね」
マコトさん「提案したときはカオリもすごく喜んでくれたんだけど……いやー、洗濯物の取り込みってマジで面倒だよなあ……」
エリちゃん「ちょっと、それくらいなら我慢してやってくださいよ! 独身は全部自分でやってるんだから!」
マコトさん「それはそうだけど、何年もカオリに任せっきりだったからさぁ。こんなに面倒だと思ってなかったよ。しかも子どもの洗濯物ってやたら多いし……洗濯物を取り込むのって、ちまちました作業の連続だから、退屈だし、意外と時間もかかるんだよな」
ケンジくん「あれ、洗濯物の取り込みといえば、最近、ユミエさんが会社で使ってるピンチハンガー、何だか面白い取り込み方してませんでしたっけ」
マコトさん「それって今あそこにかかってるやつのこと? うーん、普通のハンガーみたいに見えるけど……」
エリちゃん「とりあえずユミエさんに聞いてみよ! ユミエさ~ん!」