いよいよ夏本番。あまりの暑さに時短グッズを研究している〈DUAL時短ラボ〉のみんなも仕事に身が入らないようです。カオリ所長はビアガーデンの情報ばかり調べ、ベテラン社員のユミエさんは会社の雑巾を洗うのに精を出しています。
 さて、そんな暑い中、カオリ所長は文句を言いながらも打ち合わせのため、一人で外へ。すると、所長の夫・マコトさんがなにやら浮かない顔に……何があったのでしょうか。

洗濯物の取り込みは楽しくできない?

マコトさん(所長の夫でフリーライター)「はぁ~……」

ケンジくん(ちょっと人見知りな若手研究員)「いきなりどうしたんですか?」

エリちゃん(いつも元気な研究員)「どうせまた所長ともめたんでしょ。所長が打ち合わせに出た途端、大きなため息つくんだから」

マコトさん「いや、もめたわけではないんだけど……実はこの前から、カオリと洗濯物を分担することにしたんだよ。カオリが洗濯物を干す係、俺が取り込む係なんだけどね」

エリちゃん「へぇ、いいじゃないですか。理想のイクメンに一歩近づきましたね」

マコトさん「提案したときはカオリもすごく喜んでくれたんだけど……いやー、洗濯物の取り込みってマジで面倒だよなあ……」

エリちゃん「ちょっと、それくらいなら我慢してやってくださいよ! 独身は全部自分でやってるんだから!」

マコトさん「それはそうだけど、何年もカオリに任せっきりだったからさぁ。こんなに面倒だと思ってなかったよ。しかも子どもの洗濯物ってやたら多いし……洗濯物を取り込むのって、ちまちました作業の連続だから、退屈だし、意外と時間もかかるんだよな」

ケンジくん「あれ、洗濯物の取り込みといえば、最近、ユミエさんが会社で使ってるピンチハンガー、何だか面白い取り込み方してませんでしたっけ」

マコトさん「それって今あそこにかかってるやつのこと? うーん、普通のハンガーみたいに見えるけど……」

「いちどにありがとう16」。一見すると普通のピンチハンガーですが……
「いちどにありがとう16」。一見すると普通のピンチハンガーですが……

エリちゃん「とりあえずユミエさんに聞いてみよ! ユミエさ~ん!」