同じ数字や連続数字をつなげる数字パズル。「ラミィキューブ/Rummikub」

 1〜13までの数字が書かれた4色のタイルをメンバーに配ります。同じ色で3つ以上の連番、あるいは同じ数字で色が違う3枚以上のカードの組ができたら、場に出すことができます。

 場にタイルが並んできたら、手元のタイルと見比べてみましょう。場にあるタイルとつなげて連番にしたり、同じ数字のカードの組にできそうなタイルがあれば、くっつけて出すことができます。さらに、3枚以上の組ができれば、場のタイルを並べ替えてもかまいません。

 手元のタイルが先になくなった人から勝ちです。連続したタイルの組み合わせがひらめいた瞬間は、かなりの快感です。

[作られた国]イスラエル [実売価格(税込み)]3020円 [所要時間]20分 [遊ぶ人数]2〜4人 [年齢]8才〜大人

美しくて不思議なカードにタイトルを付けよう。「ディクシット/Dixit」

 手元に配られるのは、体が楽器の少女や影がオオカミの子どもなど、美しくて不思議な絵が描かれたカードです。語り部役に選ばれたら、「静かな調べ」や「本当の気持ち」など、カードから連想するキーワードを言葉にします。

 他の参加者は、手持ちのカードから、キーワードのイメージに近いカードを選びます。それぞれがカードを出し合ったらシャッフルです。メンバーは、キーワードから類推して、元のカードを当てます。

 カードを当てた人と語り部には得点が入ります。ただし、語り部の選んだカードを全員が当てたとき、あるいは逆に誰も当てられなかったときには得点が入りません。また、誰かを間違わせたカードを出した人にも得点が入ります。

 イマジネーションが大切なこのゲーム、家族や友達との相性を確認するのにも適しています。

[作られた国]フランス [実売価格(税込み)]4860円 [所要時間]30分 [遊ぶ人数]3〜6人 [年齢]8才〜大人

「ねことねずみ」にハマった子どもたち。平日も遊び続ける

 今回紹介した中で「ねことねずみの大レース」が気になって、実際に買ってみました。そして、取材翌日にはさっそく私と妻、そして小学生の子ども2人を含めた4人で体験してみました。

 最初はゆるやかにゲームが始まりますが、ネコがスピードアップすると、「ヤバイ!」「逃げろ!」とみんな声に出して、かなり盛り上がってきます。ネズミのコマは複数あるので、手近なチーズの部屋に入れるコマと遠くを目指すコマをわけるリスク分散型、ぜんぶ近くの部屋に入れてしまう慎重型、なるべく遠くを目指すハイリスク型など、ゲームの進め方には個性が出ます。大人は、リスク分散型で堅実に進めます。子どもたちは、ハイリスクハイリターン型を試したり、慎重型を試したり、試行錯誤しています。

 1つのゲームでも、家族それぞれが違う方法で試行錯誤して、それぞれの楽しみ方ができるのがボードゲームの面白いところだと感じました。子どもたちは平日も、学校から帰ってくるとすぐにこのゲームで遊んでいます。今週末も、家族4人でこのゲームを囲む予定です。このゲームをある程度遊び尽くしたら、今度は他のゲームにも挑戦したいと思っています。

(文/池田利夫、撮影/近森千展)