挫折したときには親子一緒になって違うことをやってみる

 時には挫折することもあるかもしれませんが、そういう時には一緒になって違うことをすればいい。スポーツというか身体を動かすことは子どもにとってはスゴく大事なことなので、何か違うことを探してあげたり、「コレをやってみよう」と誘って、違う“楽しい”を見つけられるようにサポートしてあげるのがいいかもしれないですね。

 子どもがどう進むのかをしっかり見てあげていれば、放っておいても自分で好きなことをどんどんやっていくと思います。あとは子どものチョイスに任せればいい。これはスポーツだけではなく何でもそうですね。

 親が「こういうふうにさせたい」と考えるのはエゴだと思います。時には、先回りしておいて“仕向ける”というのも大事なのかもしれないですけど、やっぱり、自分でチョイスさせて、自分のやりたいことをどんどんやらせるというのが、子どもにとって一番、大切なことなんじゃないかって思うんですよね。

子どもと楽しむW杯観戦法!

W杯は世界中から国の代表選手たちが集まって試合をするサッカーの祭典ですよね。ただ、日本代表ばかりに注目するのではなく、他の国の試合も一緒に観戦するといいんじゃないかと思います。「この国はこういうサッカーするんだ」とか、「この国の選手って足が速いよね」とか、「ボールの扱いがウマいね」とか。

 まだ国名とかわからなくても、「スペインのサッカーって楽しいよね!」といった感じで家族みんなで大きな視点で観て欲しいですね。そういったグローバルな視点というか、「世界は広いよ」っていう視点で子どもと一緒に見るといいんじゃないでしょうか。

 サッカーばかりにフォーカスを絞ってしまうよりも、こんなにいろんな人種がいて、国があって、みんながサッカーやって熱狂しているといった光景を子どもと一緒に感じてもらいたいですね!

 そして、日本代表。僕はW杯に行けなくて悔しいんですけれど、本当に彼らには頑張ってもらいたいと思っています。過去最高のチームと言われますが、僕も一番、強いと思います。ただ、結果が出る出ないは別の話ですから、期待を込めて言えば、ベスト8に入って欲しいですね。今の代表は力のあるチームですから。前回の南アフリカ大会はベスト16でしたが、その越えられなかった壁を越えてくれるんじゃないかと期待しています!

(文・写真 國尾一樹)