夏休み目前です。旅行業界、JTBの家族向け店舗、マークイズみなとみらい店の高柳幾久子店長に、共働きママの佐藤優子さん(仮名)が誌上相談。3世代旅行にオススメの旅先やチケットを取るタイミングなどをアドバイスしてもらいました。

<a href="http://www.mec-markis.jp/mm/shop/detail/?act=MM0195" target="_blank">マークイズみなとみらい店</a>の手でタッチして操作する液晶画面付きテーブルで、3世代旅行のプランを考える家族連れ
マークイズみなとみらい店の手でタッチして操作する液晶画面付きテーブルで、3世代旅行のプランを考える家族連れ

佐藤優子さん この夏、初めての3世代旅行に行こうと思っているのですが、仕事が忙しくてなかなか企画できません。夏の旅行市場って、いつ頃から動き出すのでしょう?

高柳幾久子さん(以下、高柳) 6月10日から6月末に掛けてのボーナス時期くらいからです。

―― ひゃ~、もう動いているんですね! 人気の行き先を教えてください。

共働きの3世代旅行は、1泊2日の国内旅行が主流

高柳 国内か海外かで言うと、断然、国内なんですよ。

―― 「いつかは、ハワイ!」という夢もありますが、わが家もまずは現実的に、国内旅行から挑戦してみたいと思います。

高柳 共働き世帯は夫婦、子ども、祖父母ともに、何かと忙しいせいか、通常の3世代旅行は1泊2日や2泊3日程度の短期旅行が主流です。でも、夏休みには3泊4日くらいにゆったりとした旅程で、沖縄や北海道に遠出する人も少なくありません。

 沖縄の人気の理由は2つ。水族館やマリンスポーツなど、子どもが楽しめるプランが豊富にあること。そして、祖父母世代がゆっくり過ごせるプランが豊富にあることです。台風の心配はありますが、万一、雨でも屋内プールで遊べるルネッサンスリゾート オキナワなどを選べば大丈夫。このホテルでは飼っているイルカと触れ合えるんですよ!

沖縄県国頭郡恩納村の海(写真提供:OCVB)
沖縄県国頭郡恩納村の海(写真提供:OCVB)

 北海道ではトマムの人気が上昇中です。マウンテンバイクやラフティングなど、自然の中で遊びまわる子ども向け体験型アクティビティーが充実しているほか、祖父母世代には星野リゾート・トマムが運営する「雲海テラス」(早朝にゴンドラで山を登り、雲海を楽しめる)でゆっくり過していただけます。

ゴンドラで13分間、空中散歩。山頂で雲海を楽しめる「雲海テラス」(写真提供:星野リゾート)
ゴンドラで13分間、空中散歩。山頂で雲海を楽しめる「雲海テラス」(写真提供:星野リゾート)

 やっぱり近場がいいな、という方に人気なのは、長野や静岡です。

 長野は何と言っても軽井沢。特に、小さいお子さん連れには奥軽井沢にあるホテルグリーンプラザ軽井沢がオススメです。宿泊料も手ごろで、1泊すると1人つき1枚軽井沢 おもちゃ王国の入場券付いてくるプランがあります。また、軽井沢プリンスは、自然に触れ合ったり、買い物や散歩など、3世代でゆっくり楽しめる拠点として便利です。

 静岡はマリンスポーツを重視するか、温泉を重視するかによって、海寄りか山寄りかが決まります。やりたいことをよく検討して、選んでみてくださいね。海側ですと、伊豆下田の下田ベイクロシオ下田セントラルはいかがでしょうか。夏休みの期間中は下田海中水族館のバックヤードツアーに参加できるプランもあります。ヤマハリゾート嬬恋も乗馬や釣りなど、自然体験メニューが豊富で人気です。