個別相談会の会場は、一つの教室に一つの学校で、学校によって特色が全く違っていた。駒場東邦など、人気の学校は相談に徹しており、並んで待っている親子も目立つ。比較的すいている学校では、実験でアピールしたり、学校生活の様子をパネル展示したりするなど、特徴を前面に押し出している。

みんな真剣! 男の子達がみんな楽しそう
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パネルディスカッションでわかる男子が「男子校を選んだ理由」

 中学校選びには親が大きく関わるが、子どもはどう感じているのか。子ども達がどこに引かれて男子校を選んだのか、気になるところだ。男子校に通っている生徒によるパネルディスカッションが講堂で行われているというので、ちょっとのぞいてみることに。

 講堂のステージに上がってる生徒さんたちは、すべて別々の男子校に通う高校生。体は大きいものの、あどけなさが残る男の子達だった。

 「男子校を選んだ理由は?」という質問では、女子への苦手意識が出ていて興味深かった。「生徒会長になりたかったけど、ハキハキした女子に負けてしまい、副会長になった。女子にはかないそうにないから、男子校に入れば生徒会長になれると思った。おかげで、男子校に入ってから無事に生徒会長になることができた」という苦い思い出を語る子のほかに、「女子が怖かった」「女子とうまくいかなかった」などの意見も多かった。男子校では伸び伸び生活できているとのことで「6年目になるが、男子校に入学してから一度も後悔したことがない」とキッパリ言い切る子もいる。

 次に司会者が「男子校に入ってから、よかったことは?」と聞いたところ、「先生がもっと怖くて乱暴かと思っていたけど、そんなことはなかった」「マッチョな人が多いのかと思ったが、ヒョロッとした人が多かったので安心した」「男子校は男性の先生が多いので、男だけの色々な話ができる」など、それぞれ笑顔で答えていた。

 親ではなかなか聞けないような男子の本音を聞けて楽しかった。聞いていた子ども達は真剣、お母さん方は笑顔で、パネルディスカッションは終始和やかな雰囲気だった。

これが本音なんでしょうか(笑)
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