我が子の感情を知ることは、自分がどうやって大人になったかを知る旅

 我が子と一緒に「ねえそのモヤモヤどうする?」と考えることは、自分がこれまで、衝動や感情にどのように対処して来たのかを知る旅でもあります。そのなけなしの知恵を貸しながら、それでもこの子は自分のやり方で欲望と折り合いを付けるしかないのだなと、頼もしくもどかしく思う。

 ビジネス書の棚の前に群れるスーツの背中を見ると、機会があるなら、育児休業を取得したり、日常的に子育てに関わればいいのに、と余計なことを言いたくなってしまう。ほんと、ビジネス書にして何十冊分もの発見が出来ると思うんだけどなあ。

 よく、子どもは大人の背中を見て育つっていうけど、大人も子どもの小さな背中に、いろんなことを教えてもらっている気がします。