モデルルームは浴室やキッチンなど水回りと主寝室だけが固定され、それ以外は可動間仕切り収納で部屋を仕切れる。床や天井は柱や梁のないフラットな形なので、間仕切り収納はどこに置いてもかまわない。天井にダウンライトがたくさん付いているのは、間取りに合わせて照明を切り換えられるようにするためだ。間仕切り収納は住む人が自分で動かせるから、リフォーム工事もしなくて済む。いつでも好きなときに間取りを変えられるというわけだ。
「KANAU PLAN(カナウプラン)」と名付けられたこの間取りは、総戸数50戸のうち15戸で対応している。開発を手がけた同社の川﨑総一郎さんによれば「今はライフスタイルが多様化しており、作り手であるデベロッパーが決めた画一的な『LDK』という発想では、住まい手のニーズを十分にかなえられないのではないかと考えました」とのこと。「決められた間取りに生活を合わせるのではなく、自分達の暮らしに合わせた住まいをかなえてほしい」と話す。