ポイント3

【なるべくベビーカーを使わないようにすべし!】

 私が全国のパパに声を大にしていいたいのは、少々、乱暴な言い方かもしれませんが、「パパのくせにベビーカーを使うな!」ということです。多くのパパ&ママの間では、子どもとお出かけするときにはベビーカーを使うというのが固定概念のようになってしまっています。でも、ベビーカーというのは荷物が多くて持てないので大変だ、というママのための道具なんです。

 ちょうど昨日もベビーカーを使っていう子連れの親子を見かけましたが、子どもはベビーカーを降りたくて仕方がないんです。

 その時見かけたパパの対応は素晴らしかったです。嫌がっている我が子をすぐに降ろしてあげて、危ないところに歩いて行きそうになるとヒョイッと抱え上げて、しっかり抱っこしたんです。それができないからママはベビーカーに乗せたままにしてしまうのですが、パパはできるからいつでも降ろしてあげる。

 わが家も3人の子どもを育てていますが、幼少時は「やっぱりベビーカーって必要ないし邪魔だよね」ということで、ほとんど使いませんでした。なぜなら、子どもは2歳にもなれば歩くことができるようになって、とにかく歩きたがります。それを親の都合で無理やりベビーカーに押し込めてしまうのでは、子どもが可哀想だと私は思うんです。

ベビーカーなしの日を作ろう

 私は若い世代のパパ&ママと一緒に過ごす機会があったときに、言ったんです。「今日はこのベビーカー、ナシにしましょう!」と。そう言って、ベビーカーを置いて行くことにしてもらいました。ベビーカーなしで一緒に半日過ごした後に、その若いパパ&ママは言いました。「今日の1日、本当に素晴らしかったです」と。

 ママとパパがいるのだから、ママが荷物を持って、パパが子どもを抱っこすることができるんですよね。すると、子どもはのびのびと走り回れるので、親だけでなく、子どもにとっても素晴らしい体験ができた1日となりました。

 「寝ちゃったらどうするの?」と心配するパパもいるでしょう。その答えは単純です。抱っこして寝かせればいいんです。私は、3人の子どもに約10年間、そうして過ごしました。今では抱っこひもなども充実しているので、少々の時間寝かせることもできるでしょう。

 子どもは電車に乗ると、よく泣きますよね。なぜ泣くのかというと、親に訴えているんです。「今なら抱っこできるでしょ!」と怒っているんですよね。子どもはわかっているんです。ですから、パパとのお出かけのときは、なるべくベビーカーは持っていかない、あるいは持って行ったとしても、なるべくベビーカーから降ろす機会を頻繁にしてあげましょう。

 なぜそう言うのかというと、抱っこされることで、子どもはものすごく“愛されている感”を感じることができるからです。だからこそ、特に3歳までは抱っこする機会を作って欲しいのです。