ポイント2

【パパは不注意だと自覚すべし!】

 ダイナミックな遊びが得意なのはいいんですけれど、少々、遊び方が荒っぽすぎるなど、怪我をさせそうな危なっかしい遊び方をしてしまうなど、基本的にパパは“不注意”なことが多いんです。目を回してしまうほど振り回すとか、3回転くらいでやめておけばいいところを10回転くらいしてしまって、子どももろとも転倒してしまうとか……。とにかくパパは危険を察知する能力がママより低くて、危険に対して不注意なんですね。そこをパパは自覚するようにして、危険を予測するように気をつけなければなりません。

 ママはその点、素晴らしいんですよ。パパはとてもかないません。女性というのは、危険を察知して防止しようとする能力がものすごく高い。だから、保育園や幼稚園では子どもが滅多に怪我をしないんです。それが男の先生ばかりだったら怪我だらけでしょうね(笑)。

 パパは許容範囲が広く、見守ることができるのですが、一方でちゃんと見ていないことが多いんですよね。何も言わずに見守ってあげられるのは素晴らしいことなのですが、見ていない(笑)。

 一方、ママはママ同士で井戸端会議をしながらでもちゃんと子どもの行動を見ているんですね。「そうですよね、おくさん!」などといいながらもちゃんと見ていて、「あ! それ危ない、危ない!」っていうような、パパからすれば離れ業としか思えないことを普通にやってのけるのです。

子どもの健康にも不注意が多い

 パパは、子どもを1人で遊ばせておいて、ベンチに座ってボーっと会社のことを考えてしまったり……。しかし、公園というのは、子どもたちにとってはケガの温床でもあるんですね。保育士たちはそれをわかっているから、公園に連れていくときにはものすごく緊張してしまうものです。そういったことをパパも認識をして、公園というのはパパにとっても“緊張タイム”なんだということを意識するようにして欲しいですね。

 また、パパはママに比べて圧倒的に子どもの健康に関しても不注意です。例えば、冬の寒い時期にシャツがめくれてしまってお腹を出したままで遊ばせていても、パパは平気な顔をして何も言わなかったりしてしまいます。ママだったら、そこは「風邪をひいたらどうするの! ちゃんとシャツを入れなさい!」と言うんですよね。

 逆に暑い時期に3枚着せたままで汗だくになって遊んでいてもパパは気づきません。ママはちゃんと気づいて「汗かくから1枚脱ぎなさい」と言うんです。そのひと言があるかないかで、やはり子どもの健康面は大きく違ってくるものなんです。

 さらに、喫茶店などに行ったとき。パパは、関西弁で言えば「アホほど食べさせたり」もしてしまいますよね(笑)。お腹が痛くなるくらい食べさせてしまったりと、パパはとにかく限度を知らないんです。ママなら「もう、そのくらいで終わりだよ」って、ちゃんと言うんです。パパは健康面でも不注意で、ママに比べたらかなり鈍感だと言わざるを得ません。

 トイレの段取りに関してもパパは不注意です。ママなら「まだ行きたくない」といくら子どもが言い張っても、トイレに行かせるようにします。私なんかも、まだパパ初心者だった頃はこういったことに鈍感でしたが、保育士として働いていたので、その大切さがわかるようになったんです。パパもそこはママを見習って、子どもとお出かけするときにはトイレを見つける度に「トイレ行く?」とひと言聞くようにするだけでも大違いです。

 とはいえ、子どもが何度かお漏らししちゃったりして、ママにもこっぴどく怒られたりして懲りないとわからないことかもしれませんが(笑)、とにかくパパはトイレの段取りが悪いということも自覚して、意識するようにしたほうがいいでしょう。