仕事も子育ても忙しいDUAL世帯に役立つ家電の選び方を紹介してきた「共働き『必携』家電の選び方」。「掃除機」の後編です。前回(「掃除機選び 吸引力のサイクロンか手軽な紙パックか」)は選び方の基本を説明しましたが、今回はメーカー別の特徴を紹介します。

──前回は掃除機を選ぶときの基礎知識を教えていただきました。4つのステップがあるということでしたね。

 そうです。
(1)集塵方法
(2)ヘッド
(3)サイズ
(4)アタッチメント
 という順序で選んでいく
のがポイントです。

──選び方を理解したところで、今回はメーカー別の特徴を教えていただきます。掃除機は国産以外にも海外メーカーの製品も人気ですね。

 そうですね。英国のダイソン、スウェーデンのエレクトロラックス、ドイツのミーレといったメーカーの製品も選択肢に入ってきます。

サイクロン式にも実は2通りある

──それではメーカーごとの違いを教えてください。

 その前にサイクロン式についてちょっと説明させてください。

 実はサイクロン式には2種類の方式があるんです。1つは空気の流れだけで完全にチリと空気を分けるもの。これがダイソン、三菱、東芝です。もう1つはサイクロンだけど、ダストカップ内に空気とチリを分けるフィルターがあるタイプ。パナソニック、シャープ、日立がこちらです。

 吸引力はどちらも変わりませんが、ゴミを分けるのにフィルターを使うタイプは長く使っているうちに目詰まりして吸引力が落ちてきます。そういう意味で前者の方が初期の吸引力が持続しやすいです。細かな点ですが、覚えておくと商品選びに役立ちます。

 では、メーカー別の解説にうつりましょう。

掃除機はメーカーによってどんな違いがあるのか(写真はビックロ ビックカメラ新宿東口店)
掃除機はメーカーによってどんな違いがあるのか(写真はビックロ ビックカメラ新宿東口店)