使いやすい「モーター式/自走式」のヘッド
──2番目の選択肢の「ヘッド」というのは、吸い込み口の先端、ということですね。
そうです。最近の掃除機はこのヘッドが3種類に分かれるのです。
最も上位機種は「モーター式/自走式」です。
「モーター式」はブラシが自動的に回転します。「自走式」はヘッドに車輪が付いていて、これが動力で回って進みます。この両方が付いていると、ヘッドが軽くなるので、楽に掃除ができます。
その下のクラスになると自走式が外れ「モーター式」だけになり、さらに下になると吸い込む空気の力でブラシが回転する「エア式」になります。
違いが出るのは抵抗力の高い場所を掃除する場合ですね。たとえば玄関マットなどはエア式で掃除しようとするとうまく進まない、といったケースがでてきます。
トレンドは「静音性」より「小型化」
3番目のサイズは、最近、特に注目されている点です。
最新の掃除機はホースを入れると6キロを超えます。意外に重いんです。正直、この重さは女性では扱うのが大変。そこで最近はホース込みで4キロ以下というモデルが出てきました。これなら女性でも楽に扱えます。
──小型モデルは性能も低い、というイメージもあります。
今はそうとは言いきれません。三菱やシャープなどは「コンパクトハイグレード」というジャンルのモデルを出しています。
ただ小型化したことで犠牲になったものもあります。それが静音性です。数年前までは深夜や早朝に掃除ができるからと静かな掃除機が人気でしたが、最近は静音性より小型化を優先するメーカーが増えてきました。
日本の住宅は狭いスペースに多くの家具を置いています。だから小さい掃除機が向いているんです。掃除機に関しては「小さいこと」と「スムーズに動くこと」はイコールですから。