仕事も子育ても忙しいDUAL世帯に役立つ家電の選び方を紹介してきた「共働き『必携』家電の選び方」。今回は掃除機を取り上げます。家電コーディネーターの戸井田園子さんによると、製品のトレンドがここ数年で変わってきたそうです。

──DUAL世帯に向けて、冷蔵庫、空気清浄機、洗濯機、エアコン、電子レンジの選び方を取り上げてきたこの連載ですが、今回は掃除機の選び方についてお話を伺います。掃除機はどんな点を見て選べばいいのでしょうか?

 掃除機を選ぶときには次の4つのステップがあります。

(1)集塵方法
(2)ヘッド
(3)サイズ
(4)アタッチメント

 順を追って見ていきましょう。

最新モデルがずらりと並ぶ掃除機売り場(写真はビックロ ビックカメラ新宿東口店)
最新モデルがずらりと並ぶ掃除機売り場(写真はビックロ ビックカメラ新宿東口店)

人によって好みが異なる、サイクロンか紙パックか

──最初の「集塵方法」というのは、いわゆる「サイクロン式」か「紙パック式」か、ですね。

 そうです。日本では昔から採用されていた「紙パック方式」は吸ったホコリを本体内部の紙パックに集めるタイプです。吸い込んだ空気は紙パックを通過して排気されます。

 ダイソンで有名な「サイクロン式」は、吸い込んだ空気を竜巻状に回転させながら、ホコリと空気を分離します。ホコリはダストカップに、空気はフィルターを通過して排気されます。

 日本のメーカーはこの両方を出している場合が多いですね。パナソニック、東芝、日立、三菱が両方を出しています。シャープはサイクロン式だけです。

 両方を出しているメーカーのカタログをみると、サイクロン式が6、紙パック式が4とサイクロン式のほうが機種数が多いのですが、実際に売れている数は5対5だそうです。それぞれに一長一短がある、向き不向きがあるということだと思います。