一方、中学受験をして、私立中に進学させることの主なデメリットは、金銭面です。でも、金銭面の安定は共働きの強みですから、このデメリットは相対的に小さいものとすることができます。

子どもの受験を理由に仕事はやめないほうがいい

 以上、共働き生活と、中学受験は好相性である、と私が思う理由です。中学受験について迷いや悩みがあるときに、つい「私が仕事を辞めてもっと子どもの面倒を見られるようにすれば」と思うこともあるかもしれませんが、大きく見ると、共働きをやめないほうがいいことが多いです。いや、共働きを続けなきゃいけないという意味ではないのですが、それはあくまでも自分自身の人生設計の中で行うべきであり、お子さんの中学受験を理由に辞めたりするのは、禍根を残すことがあります。

 共働き生活、中学受験生活を大いに楽しみましょう。

 ご愛読、ありがとうございました。

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