先日、「トイザらスで買える」スマートフォン&タブレットが発売されたこと、ご存じですか? このスマホで何ができるか。渡すときにどんな注意をすべきか。実際に実機を触りながら、キッズスマホの実力と保護者が知っておくべきことを確認していきます。

 携帯情報端末の通信回線数が人口を上回るほどに普及した現在、スマートフォンやタブレットは生活に欠かせないツールの代表になりつつある。

 行動分析サービスを提供するニールセン株式会社によると、スマートフォンでオンラインショッピングや動画視聴サービスを利用するユーザー数は増加し続けており、2014年2月の時点でパソコンからの利用者数に並んだという。就職や進学でライフスタイルが変化する人の多い3月を過ぎれば逆転しているかもしれない。

 こうした数値はスマートフォンやタブレットの全盛期が到来していることの証しと言えるだろう。レシピ検索やSNSでのコミュニケーションを楽しんだり、カーナビ代わりに車載したりするなどしてライフスタイルが大きく変わったDUAL世帯も多いと思う。

 だが、新しいツールには新しい悩みも付いてくるものだ。

 直感的なタッチ操作が特徴のスマホやタブレットは、操作が簡単であるが故に、子どもを大人と同じ土俵へと簡単に持ち上げてしまう。親が気付づかぬうちにゲームアプリのアイテム課金を繰り返されてしまうこともあれば、子どもにはまだ早い内容を掲載するウェブサイトや動画に触れることだってできてしまうのがスマホの怖いところである。

変化する子ども達のニーズ、今欲しいものに“スマートフォン”

 実際、スマートフォンへのシフトは低年齢層でも起こっている現象だ。

 学研教育総合研究所の「小学生白書Web版(2013年3月調査)」を見ると、今一番欲しいものとして「ケータイ電話・スマホ」を挙げる小学生が多くいることが分かる(男子は5位、女子は2位=同調査)。

 とはいえ、小学生の時点からスマホを持たせるのは、DUAL世帯のパパやママとしてはためらう人も多いだろう。

 いずれスマホを使うことになるとはいえ、ニュースでは「LINE」などのコミュニケーションサービスが絡んだトラブルが時折報じられているし、依存状態になってスマホが手放せなくなり、学業や日常生活に支障を来さないかと心配にもなる。

 アプリの決済にはパスワードを決めておけばいいし、見せたくないサイトを開けないようにするアプリもあるのだが、思考が柔軟で適応力が高い子ども達は、大人が気付きにくい抜け道を見つけるのがうまい。

 わが家でも長男が、筆者が想像していなかった「抜け道」を発見したことがあった。