出産後は、心を鬼にして夫と乳児を2人きりに……

―― 育児については、どんな形で“教育”したのでしょうか?(笑)

鈴木  里帰り出産から東京に戻って来て、仕事復帰までは2カ月ほどしかありませんでした。そこで、育児トレーニング期間ということで、夫と娘を2人きりにする時間を作ったんです。もう心を鬼にして、「やるしかない!」という気持ちでしたね。とにかく娘にも夫にも慣れてもらう時間が必要だったので。

 職場復帰してからも、夫の平日休みは娘も保育園を休ませて、1日中ずっと夫と娘が一緒にいる時間を作りました。4年目の今では、その平日休みにディズニーランドに行ったり、キッザニアに行ったり、父娘2人だけの楽しい“デート時間”になっています。

 娘は本当にパパが大好きで、たまに夫が遅い日は「なんでパパがいないの。パパがいい~」と泣かれることもあるほど。夫も娘が可愛いから頑張っているという面もあると思います。私が怖いのもあるかもしれませんが(笑)。

―― もちろん、夫が協力的かどうかは働くママにとって大きな問題ですが、夫を教育しようと思ったのはなぜですか?

鈴木 私自身、祖父母や色々な人に見守られながら育ったので、娘の居場所もたくさん作ってあげたいと思っていたんです。母親とべったり2人でいるよりも、父親、母方の祖父母、父方の祖父母……と色々なところに「自分らしくいられる場所」があった方が良いだろうと。

 2人きりにされて困った夫が、娘を自分の実家に連れて行くこともあるので、最近では、義理の実家も娘にとって居心地の良い場所になっています。