結婚当初は家事が苦手だった夫がイクメンに!

―― 現在、夫婦での家事や育児の分担はどうしていますか?

鈴木 基本的には、夫が保育園に送って行き、お迎えは私が行っています。そして、お迎えは私が行きます。病気のときは近所の病児保育室を利用することもありますが、すぐ近くに自営業の義理の実家があるので、残業や急な病気のときなどはお願いすることも多いです。

 義両親は働きながら夫を育てたので、「働きながら子育てすることが当たり前」といった感覚で、とても協力的なので大変助かります。夫も常に働いている両親を見ながら育っているので、理解があるのだと思います。

―― わが家も同じです。働く母を見ている夫は理解が深いですよね。ということは、旦那さんは家事もできるのですね?

鈴木 いや……、結婚当初は全くできなかったんです。義母がとても気が利くし、色々とお世話してくれる方だということもあるかもしれません。それが今や、私の“おしゃれ着洗い”まで完璧にこなしてくれる夫なので、人間って、どんなことでもできるようになるんだなって思います(笑)!

 洗濯の干し方、ハンガーの使い方、洗濯物の畳み方なども、「あきらめたら、そこで試合終了だ」――と思いながら、あきらめずに根気よく教え続けました。夫が4歳年下ということで、上下関係もあるのかもしれません。褒めて伸ばすというよりは、けっこう細かくあれこれ言ったと思います。時にはケンカもしましたが、結果的には良い夫婦関係になっています。元からとても優しい人なので、私の方も遠慮なく言えたのかもしれませんが。

 料理に関しては、妊娠中の悪阻がひどくて、私が冷蔵庫を開けることさえできなくなってしまったので、夫が仕方なくやってくれるようになりました。そのとき、私が食べられたのは、りんごだけ。夫がりんごを一口サイズに切って、お弁当に持たせてくれたり……。洗剤のにおいもダメになって洗濯もできなくなって……。今思えば、あれが夫に色々なことを任せるチャンスだったのだと思います。