育児との両立で立ちはだかるのは、健康だけでなく経済的な面もあります。例えば、わが家の近所にある病児保育やベビーシッターは当日予約ができず、急な発熱に対応できません。しかも、時々預けている民間のベビーシッターでは1日預けると1万3000円ほどかかります。

 当時の課長・部長・執行役員、人事担当者にこの数字を明らかにし、費用補助のお願いや社内のワーママを一括りにしないよう、小出し小出しでアピールしました。実家のサポートがあるワーママとサポートのないワーママでは、やはり切実感が違うと感じていたからです。執行役員は専業主婦家庭が多いので、丁寧な説明を重ねています。

 昨年は子どもの病気や私自身の体調不良で27日間も休みました。でも、目標以上に大きな成果を出すことができ、7月から昇級し、月給とボーナスも大幅にアップすることになりました。

 育児と仕事の両立は大変でしたが、がんばった甲斐がありました。報われました。

 私は、これからも完璧なワーキングマザーにはなれないかもしれません。だからといって仕事を辞めたくはない。どっちつかずのグレーの状態でも、きっと、続けることに意味があるんだ、と気持ちを新たに、家族と力を合わせて毎日を乗り切っています。

(取材/日経DUAL編集部 長野洋子 ライター/西山美紀)