みなさんこんにちは。家庭教師の西村則康です。
今回は、「“接続語”を使える子は算数ができるようになる」という意外な盲点についてお話ししたいと思います。
「てにをは」を上手に使える子どもは算数ができるというと、驚く人は多いかもしれません。でも30年以上にわたって数々の子どもたちを見てきた私の経験上、算数ができない子どもの多くは「てにをは」をうまく使えないのです。
そういった子は「ある数を○で割る」ことと、「ある数で○を割る」ことの区別がつきません。この場合、「を」と「で」を読み違えると、問題そのものが変わってしまいますよね。
大人にとっては混同するはずがないと思うような簡単なことが、小学生にとっては難しいケースもかなりあるのです。なかには小学5年生になってもまだ間違える子どももいます。
実際、「うちの子は、数字を適当にかけたり割ったりしているだけのようなのですが」という親御さんからの相談も多いです。そういうミスをする子どもたちの話を聞いていると、論理的思考が育まれていないために、日頃の会話も「を」や「で」を正しく使うことができません。
接続語には、さまざまな種類があります。
予想したとおりのことが起きた時に使う「そして」「そこで」「それで」。時間の経過を意味する「もし」「たら」「なら」などなど。こういった接続語をきちんと使って話せる子どもは論理的な思考ができているため、ほとんど例外なく算数ができるのです。
次ページから読める内容
- 子どもの頭の中の言葉“内語”は、家庭内の言語環境でつくられる
- ひらめきがあるように見える子ども、実は…
- 算数ができる子とできない子は「頭の中の言葉」が違う
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