さいとう「娘が、たぶん宿題か何かで、よくある『自分の夢』みたいなものを書かないといけないのがあって一緒に考えていたんです。そのとき、ふと娘に言われたんです。『パパの夢は何?』って」
―何て答えたんですか?
さいとう「遊んで暮らすこと(笑)」
―何ですか、それ(笑)
さいとう「まあ、そうは言ったんですけど。実際はそこから考えちゃったんですよ。そこまで人生順調に来ていたつもりだったけど、僕の夢って何だろう?って。そうして、何かに『全力投球すること』だなと行き着いたんです。もちろん娘にも、何かに全力投球してほしいと思ってのことでもあるんですけど、振り返ってみると、今までの自分は全部中途半端で、これ以上できないって全力投球したことがないと思ったんです。それで、自分の中で今からでも全力投球したいことを考えました」
―それが…恋のアドバイス?
さいとう「まあ、そうなんですけど。改めて自分が得意なことは何かを考えてみたんですよ。学生時代はスポーツ、サッカーをやっていたので、得意なのは、それを人に教えることとか、恋愛相談に乗ることだったんです。昔、友達の恋愛相談に乗ったときに、その友達が『色々な人に相談したけど一番ふに落ちるアドバイスをしてくれた。これはもう仕事にしたほうがいい!』って言ってくれたのを思い出したんです。それでそういうことを仕事にしている人っているのかなって調べてみたら、結構いるんですけど、男性がほとんどいない。これはやってみる価値はあるのかもしれないと思ったんです。きっと恋に悩んでいる女性が聞きたいのは男性が考えている本音なんじゃないかと思ったので」
―いやー、娘さんの一言で豪快に人生が変わってしまいましたね~。
さいとう「そうですね、子育てをしていなかったら、こうはならなかった。不思議なもんですね」
―ゆくゆくは娘さんの恋愛相談にも乗ったり?
さいとう「どうでしょうね~。それは分かりません(笑)」
―ま、お互い娘の成長を楽しんでいきましょう!
さいとう「そうですね。あ、もう一杯サングリアもらっていいですか?」
―はいはーい! じゃあ、オーダーしますね!
ワイングラスを傾けるダンディーな姿は、まさに豊富な恋愛経験をしてきたであろうモテ男の肖像。恋愛コンサルタント、さいとうくにはる誕生の裏にまさか娘の言葉があったとは・・・。子育ての中には、今までしてこなかった経験がありますよね。そんな中で、今まで気づかなかった新しい自分を発見することもあるようです。もしかしたら、子育てをしているあなたにもそんな日が来るのかもしれませんよ。
<トクトクトク♪ サングリアが注がれる音>