こんにちは。武蔵野大学講師の舞田敏彦です。今回は、中学受験のお話です。といっても、受験のノウハウのようなことを書くのではありません。私がここでするのは、統計データを使って「中学受験の今」を解剖することです。わが子に中学受験をさせようと考えておられる親御さん、この現象に関心をお持ちの方の好奇心に応えることができればと思います。

東京の中学生、4人に1人は国・私立に在学

 まずは中学受験がどれほどの広がりを持っているかですが、全国の中学生354万人のうち、国・私立校の生徒は28万人です(文科省『学校基本調査』2013年度)。比率にするとわずか7.9%であり、量的に多くはありません。しかし東京に限ると、この値は25.4%(4人に1人)にもなります。肌感覚でも分かることですが、大都市の東京では中学受験、あるいはさらにその前の小学校・幼稚園受験をしている人が多いようです。

 なお東京都内の地域別にみると、もっとスゴイ数字が出てきます。都内の49市区について、公立小学校卒業生の国・私立中学進学率を計算してみました。図1は、結果を地図で表現したものです。大都市・東京の中学受験地図をご覧ください。


*計算式=(国立中学進学者数+私立中学進学者数)/卒業者数×100 資料:都教委『公立学校統計調査報告書(進路状況編)』(2013年度)

 都心で色が濃く、周辺部に行くほど色が薄くなる構造がみられます。濃い青色は3割を超える区ですが、千代田区(40.0%)、文京区(39.7%)、中央区(37.3%)、渋谷区(36.9%)、港区(35.5%)、世田谷区(32.9%)、そして目黒区(30.3%)が該当します。千代田区では5人に2人です。クラスの半分以上が国・私立に行く学校もあることでしょう。九州の田舎出身の私からすれば「!」です。

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  • 年収分布に大きな差、私立校では年収1000万円以上が約5割
  • 国・私立中学進学率が高い地域ほど、目が悪い子どもの比率が高い

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