取引先の「飲みたいオーラ」に気がつかないふり

 何度も断っていると、そのうち周囲が「あいつは家のことが大変だからな」と、気を利かせて誘わなくなる。周りは優しさのつもりだが、そうなってくるとますます疎外感が膨らんでくる。昇進・昇格や、キャリアアップもあきらめてはいないが、「このままではいられない」と、一抹の寂しさや焦りもある。

 浅井さんも、こんなことをポツリと口にする。

 「夕方、営業に行くと、お客さんが“飲みたいオーラ”を発する時があるんですよね。でも、お迎えがあるから、話をそらすしかない。営業としては、お客さんと飲みに行くことも必要ですし、チャンスでもあるのですが……。たぶん、『こいつ、つまんない奴だなー』って、思われているんでしょうね」

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