そして、ようやく財宝を発見! その後は、こんな「発見報告所」に報告に行ってリアル宝探しは終了となります。

 さて、「標準クリア時間は40分」でしたが、わが家はなんと2時間55分もかかりました。これだけ長時間ですから、途中、娘はもちろん、息子も宝探しから移り気なときもありましたが、それはそれでオッケーでしょう。子どもと楽しむ「リアル宝探し」は、寄り道も含めて楽しむ気持ちがあったほうがいいと思います。

 あと、予想以上に謎解きは手応えがあります。「10歳以下は大人の助けがないと難しい」とのことでしたが、小学生だけでこれをすべて解いたら「おまえは天才だあ!」と、手放しで褒めるレベルだと思います。僕も、ママの助けがなかったら解けない&気付かない部分が多々あったので、家族参加がオススメです。

 そういえば、最後の宝を発見したときのこと。僕達の後にやってきた親子と一緒に「やりましたね!」と喜びを分かち合っていたら、近くで見ていたお母さんが「さっきから、ここに来て喜んでいる人は何をされているの?」と不思議な表情で質問されました。確かに不思議ですよね(笑)。「宝探しですよ! メチャ楽しいですよ!」と激しくお勧めしておいたのでした。

 このイベントを企画・制作しているのは、創業14年になる「RUSH JAPAN株式会社」。この会社では、浅草花やしきだけでなく、全国の自治体やテーマパーク、ホテルなどで「タカラッシュ!」と銘打ったリアル宝探しを展開中。ホームページ(http://www.takarush.jp/)を見ると、実にいろんなタイプのリアル宝探しがあります。閉園後の東京都美術館を利用した「ナイトミュージアム~女王と女神の麗しの秘宝~」なんて、大人の謎解き心を妙に刺激するし、東京サマーランドの「サマラン海賊団の冒険」は室内だけでも楽しめるので、これからの梅雨の季節に良さそうですね。

 「最近、子どもが家の中ばかりで遊んでいる」なんてご家庭は、「一緒に宝探しに行こう!」と、連れ出してはいかがでしょうか。きっと家族で楽しめますよ。

(文・写真/岡部敬史)