絵を描く前のウオーミングアップは線をひたすら描くこと!

 まずは、パパが「描く」という行為に慣れることから。いわゆるウオーミングアップです。それは、ペンに慣れること。可能なら、この段階からパパ主導で子どもと一緒にやってみるのも面白いと思います。

 まずは準備運動がてら、簡単な線を描いてみることにしましょう。

 上の写真は、私が線と円を描いたものです。自分がうまく描ける範囲が意外に狭いことを思い知らされました。ペンで何か描くときって、手首を回す範囲で済むものがほとんど。小さい円や短い線のうちは楽なのですが、一定の領域を超えただけで、ぶれてしまってうまく描けなくなるのです。ただ、これも練習あるのみ。ゆっくりたくさん描いているとだんだん慣れてきます。

 「線」といっても様々な「線」がありますよね。思い付く限りの線を紙に描いてみると、表現方法が広がりスムーズにペンが進むようになりました。

上手な落書きのポイントは、図形、パーツ、男女の差をうまく使うこと

 それでは、早速「絵」を描いてみたいと思います。ポイントは3つです。

1.図形を組み合わせる
2.14個のパーツを覚える
3.男女の差をつける
まずは、一つずつ紹介しましょう。

1.図形を組み合わせる

 絵は、線や円などの図形の組み合わせで成り立ちます。ですから、簡単な図形だけで描ける「動物」を覚えておくのも一つです。

図形を使って即席で描いたブタの親子
図形を使って即席で描いたブタの親子

2.14個のパーツを覚える!

 表情をつけるのは本当に難しいことだと思っていたんですが、目、眉、口それぞれを何種類か覚えておけば、100種類の顔が描けるようになるのです。押さえておきたいのは、下の写真の口5種類、目5種類、眉4種類。

 無表情より、やっぱり、表情が入ったほうが生き生きします。子どもと落書きをしているときに、表情のある顔を1つ描いてあげると、子どものテンションは一気に上がります。

 これらのパーツを使って、喜怒哀驚の4種類も簡単に描くことができました。

 丸と線と点だけでも、組み合わせによっていくらでも表現できるというのがうれしいですね。

 表情を加えた絵にはストーリーが加わります。ただのラクガキだった絵がちょっとしたテクと子どもの想像力で「絵本」へ変わっていくことも!