「自分の発音に自信がない!」。それを解決する方法は……

 まず、大切なのは考え方です。日本語で「読み聞かせ」というと、どちらかというと、“やってあげる”という上から目線(笑)のアクティビティーのような感があります。ですが、こと英語読み聞かせに関しては“子どもと一緒に楽しむ・学ぶ”という姿勢で取り組むのがよいでしょう。

 次に英語読み聞かせの大きなネックになっているのは、親が自分の発音(英語の読み方)に自信がないということだと思います。これを解決するためのアイデアを2つシェアします。

その1  スマホに絵本を読んでもらう

 英語の絵本は、必ずしも自分で読む必要はありません。音声CDが付いている絵本を選び、CDの音声をスマホに保存すれば、場所を選ばずにナレーションを聞くことができます。ナレーションを頼りにページをめくっていきましょう。

 ただし重要なポイントは、最初から最後までナレーションに任せっきりではなく、親が率先してナレーションの真似をして発言すること。一緒に参加することで、子どもの集中力や、英語学習度が断然違ってきます。“真似すること”は言語習得の基本中の基本です。

 最近流行っている、ペンを本にかざすと英語の発音が聞けるような本でも、学習効果を高めたい場合、親も参加する姿勢が重要なのは言うまでもありません。

その2 文ではなく単語だけを読み聞かる

 絵本は必ずしも英語の文である必要はないと思います。「単語だけ」であれば、ハードルがグンと下がるのではないでしょうか。

 例えば文溪堂が出している「はじめてのずかんシリーズ」(Amazonへのリンク)はお薦めです。

文溪堂の「はじめてのずかんシリーズ」
文溪堂の「はじめてのずかんシリーズ」

「単語でも発音に自信がない!」というママ・パパの声に応えてか、図鑑に記されているそれぞれの単語には、日本語・アルファベットと“英語読みのカタカナ”が必ず表記されています。このカタカナが優れもの。英語の音通りのカタカナ表記になっているのです。

 つまり、Blueberryという単語のカタカナ表記が「ブルーベリー」ではなく、「ブーべァリ」。Camel(らくだ)という単語の表記が「キャメル」ではなく、「キャモウ」。これはすごい!しかも、強く読む部分は赤くなっている。これなら、発音に自信のないママ・パパも、カタカナを棒読みするだけで(笑)リアルな英語発音が可能なのです。

子どもにも仕事にも使える、英語音読2つの秘訣

 次は発展編です。自分の発音練習・スピーキング練習のためにも、自分の肉声で読み聞かせをしたい!というあなたへのアイデアです。いったん模範音声で何回か楽しんだ後に、自分だけの読み聞かせに挑戦する時にも、気をつけるべき点があります。