飲み会も旅行も、孫の予定に合わせて決める

——今でも働いていらっしゃるから、仕事関係の予定もありますよね。会社で残業や飲み会があることはないんですか?

三浦さん 「残業はないですが、飲み会はあります。前職の部下達と飲むこともあります。でも、みんな私のことを分かってくれていて、7時以降の飲み会しか組まないようになりました。今の会社での飲み会も、仕事後に一度帰宅していつも通り孫を見て、7時に送り届けてからまた戻って飲み会に行くんです」

——完全に、お孫さんの予定が優先なんですね。

三浦さん 「はい。まずは、孫の予定。次に仕事。それからプライベートの予定の順番。もうそれは明確です。だから、週4日のジムも孫がいない週末や夜に行くことにしています。だから旅行も行けませんよ(笑)」

——でも、お孫さんもご両親がいるし、旅行くらい行ってもいいのではないですか?

三浦さん 「1度だけ妻と1週間旅行したことがあるんですが、その間に孫が熱を出したんですよ。それ以来、それがトラウマのようになって心配になっちゃうんです。だから、旅行は孫一家が旅行に行くという予定を聞いてから、それに合わせて妻と旅行に行くか、孫一家と一緒にどこかに行くかです」

——本当にお孫さんがかわいくて仕方ないんですね。印象に残っているお孫さんとの思い出を教えていただけますか?

三浦さん 「毎日見ているので、そういうのはいっぱいあってすぐに言えないくらいですねぇ。きっと最初に歩いたのも話したのも、私が見ていたかもしれないというくらい一緒にいます。ただ、今でもすごく印象的で覚えているのが、孫が生後半年くらいのときに真ん丸な目でじーっと私の顔を見ていたこと。いや〜、あれはかわいかった。抱いた腕の中で、私の顔を真っすぐに見つめるその表情が忘れられなくてね。ああ〜、赤ちゃんってこんなにかわいいのかって思ったんですよ。

 それとね、最近、予防接種に連れていったときに、孫が怖さから『ジイジ、ずっと抱いてて』って言ったんです。大きくなってきたとはいえ、かわいいな〜と思ってギュッと抱きしめてあげましたよ。こういうのは、毎日見ている特権だと思っています」

 この凄いイクジイ、なぜそこまで孫を育てているのか? 三浦さんの心にある現役時代の働き方と、次世代への思い。感動秘話は次回に続く。

【祖父母シリーズ特集】
ワーママたちが「祖父母支援」を語る赤裸々座談会
「嫁姑関係2.0 祖父母への感謝とストレス赤裸々座談会」
「恐怖! 義母の前で『ぼくちん』に戻る夫、切れた妻」
「『同居の母に毎月9万円払う』 共働き妻のリスクヘッジ」

(ライター/岩辺みどり)