トイレトレーニングや病気の看病も、誇らしい役割

——食事やトイレの世話はどうされているんですか?

三浦さん 「食事は、妻がいるときは妻が作ります。でも、妻もパートで仕事をしているので、いないときは私が作りますよ。子どもの好きなものなんて決まってますから、そんなに難しくないですよ。焼きそば、焼き魚、いため物、チャーハン…。実はね、離乳食も私が作っていたんですよ。まあ、夕飯の残り物とか活用する程度ですけどね(笑)。

 生後3カ月くらいから時々子どもを預かっておむつ替えからやっていたので、トイレの世話くらい、なんてことないですよ。今でも、みんなで外出したとき、『トイレ~』と孫達は私のところに来るんです。トイレは、私の担当(笑)。でもね、そういうときに親よりジイジを選んでくれることが、誇らしく感じる瞬間なんです

——凄すぎます、三浦さん…。お孫さんが病気になったときはどうしていますか? お熱の呼び出しも、三浦さんが行かれるんですか?

三浦さん 「優先順位で言えば、まず私。私がダメなら、嫁→妻→息子の順です。インフルエンザや水ぼうそうなど長期で休む必要が出たときも、その順番で休みを取りながら孫を見ます。まあ、私が一番休みやすい職場ですから、当然ですよね」

——当然…ですか(絶句)。でも、子どもって突然熱を出したりしますよね?

三浦さん 「そうなんですよね。朝、熱が出たときは、もちろん嫁からまず私に電話がかかってきて、私のところに預けに来ます。その後、病院に連れていったり、元気そうなら保育園へ連れていくのも私。昼は平気でも夜に熱を出すことが多いというのも経験から学んだので、今は毎日午後6時に孫達を検温しています。小児科の病院も7時まで開いているところがあるので、6時に検温して何かあればすぐに連れていけるから。最近は突然の熱も減ってきましたが、それでも毎日続けていますよ」

——毎日、夕方の検温までやってるんですかっ! 小児科情報もしっかり把握されてるんですね。

三浦さん 「基本的に病院に連れていくのは私なのでね。診察券や母子手帳は、私の家に置いて私が管理していますよ。予防接種もスケジュール調整して、私が連れていきます

——母子手帳もお持ちとは! では、お医者さんや保育士さんなどとは、お嫁さんや息子さんより三浦さんのほうが親しいんじゃないんですか?

三浦さん 「自然とそうなりますね。孫の様子が知りたいから保育士さんともお話ししますし、お医者さんとも顔なじみになりました。でもね、孫のおかげで地域になじめるようになったと思ってるんです。私は転勤や単身赴任もあったので、老後を過ごそうと10年くらい前にやっと落ち着いたのが今の土地。子育てをしてきた土地ではないので、孫がいなければ老夫婦2人できっと知り合いもいなかった。でも、孫を通して保育園や地域のイベントに参加するうちに、道を歩いていても挨拶できる顔見知りがどんどん増えたんです。お祭りだって以前は傍観者でしたが、今は山車を一緒に引いたり手伝ったりするようになりました。孫がいなかったら、寂しかっただろうな〜