私が友人と主催するWorkingmama partyで初めて星野瞳さんと出会ったのは、4年ほど前。東京大学・工学部を経て三井不動産へ、という経歴から抱く堅いイメージとは正反対の、穏やかで可愛らしい雰囲気にとても惹かれたのを覚えています。「中学受験は本当に良い経験だった!」と満面の笑みで語る瞳さんに、何がそんなに良かったのか、過去の体験談も聞いてきました。なお、インタビュー当時、瞳さんは、アコモデーション事業本部・賃貸住宅事業部・事業グループで主事を務め、現在は、商業施設本部・アウトレット部・アセットマネジメントグループに所属しています。

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社内にはまだまだ少ないママ……、だからこそ現場の声が上に届く

藤村 不動産業界は“男社会”というイメージがあるのですが、社内に働くママは多いですか?

星野さん(以下、敬称略) 社内に女性がまだまだ少ないので、必然的にママも多くはないですね。私の代は同期が23人だったのですが、そのうち女子は3人だけ。私が1人目を出産したのは、入社6年目でキャリアも浅かったので、職場復帰後も気に掛けてもらっているように感じます。

 ここ数年でママ社員も徐々に増えてはいますが、まだそれほど多くありません。でもいいこともあります。女性やママ社員の数が多くないおかげで、現場の女性の声が会社の上層部に届きやすい傾向にあります。だから、ママが少ないからって恐れることはないと感じるんです。働きにくい会社だと思ったことは一度もなくて、むしろ働きやすい会社だと感じることのほうが多いです。

 私が最初に声掛けを始めたのですが、社内でママのランチ会も開催しています。少人数だからこそ、密な情報交換ができる部分もあると思っています。

フルタイムでの両立を可能にしている「フレックス制度」

―― 2人のお子さんを抱えながらのフルタイムって、ものすごく大変じゃないですか?

星野 確かにフルタイム勤務ではありますが、会社のフレックス制度を利用しているんです。コアタイムの10時~16時に会社にいれば、出退社時刻は日によって変更可能。始業前に子どもを病院に連れていってから出社することもできるので、本当に助かっています。反対に夕方に用事があるときは、16時に退社することもありますね。

 あと、時短勤務もあるので、最初の復帰後は1年間、2人目の復帰後は半年間、時短勤務をしていました。今はフルタイムに戻したうえで、フレックス制度を利用しています。