産休・育休中にチャイルドマインダーの資格を取得

―― その後、産休・育休中には資格を取得していましたよね?

星野 妊娠・出産を経て世界がすごく変わって、子育てに対する興味が湧いていました。また、一方で、おしめを替えて、ミルクをあげて……という繰り返しだけの日々が、私にはどうしても耐え切れなくて(笑)。

 育児休暇ってすごく良いチャンスですよね。自由に使える時間は少しはあるし、視野を広げる意味でも今まで勉強したことのない分野のことを学ぼうと思って。1人目のときは「英国チャイルドマインダー」の資格を取得しました。

 2人目の産休中はコーチングの本を読んで、そのうちに子どものカウンセリングや子育ての家族のカウンセリングってすごく面白いと思うようになって。今もチャイルドカウンセラーと、家族療養カウンセラーの勉強をしています。老後を考えて、役に立てられるような資格とか、そもそも自分の興味のある分野を勉強したいと思って挑戦しています。

2回目の育休から復帰した後、病に倒れて気付いたこと

―― 2人目の復帰後、倒れたことがあると聞きました。

星野 フレックス制度を利用しながらも、時短勤務からフルタイムに戻した後でした。ある朝、突然の頭痛と吐き気で起きられなくなって、夫の車で病院に運んでもらったんです。医師には、髄膜炎じゃないかと言われました。

 今まで経験したことがないほど、ひどい頭痛と吐き気で、会社も10日間くらい休みました。35年の人生で一番、大きな病気でしたね。

 今思えば、2人目の出産後は、1人目のときよりもたくさん動いていたのに、もう慣れているから大丈夫っていう気持ちもあって、あまりセーブせずに働いていたんですよね。睡眠時間は取っていたのですが、起きている時間が毎日バタバタで過ぎていくせいか、疲れがたまっていたみたいで……。

 自己管理ができていなかった証拠ですし、反省しているのですが、自分が倒れて会社を休んでも、誰かフォローしてくれる人はいるんだ……ということが分かったことは良かったと思っています。

 自分の気持ちが変わったというか、周囲が心配してくれてフォローしてくれたのがとても嬉しくて、私ももう少し仲間に頼ろうという気持ちになりました。

 それから1年くらい経った今は、仕事量も増えているのですが、気持ちの変化もあって、以前よりもっと楽になっているような気がします。