こんなに音楽に没頭していていいのかと思うぐらい真剣なんですが、出掛ける時に長女から、「また今日もレコーディング~?」と言われると、「ごめんねー」って抱きしめたくなります。ちょうど同じ時期、(夫の)岸谷も舞台の本番中で帰りは遅い。子どもたちが寝る時に親が両方ともいないのは、やっぱりかわいそうだし、申し訳ないなと思います。

食事のしたくは意地でも私がやる! 「買って食べればいいじゃん」ってなったら寂しいですよね

 でもその代わりに! といばれるものでもないですが、食事だけは、誰にも文句言われないようにやっているつもり。やっぱり食事の用意がないのは、子ども達に“私、ほっとかれてる感”が分かりやすく伝わってしまうから、ごはんだけはちゃんと作りたいと思ってるんです。食事をしっかり管理していることで、忙しさという罪悪感からちょびっとだけ解放される気もしていますが(笑)。夜、仕事で不在にする日は、「今日はオムライスだよ。チンして食べてね」みたいなお手紙とともに作りおきしています。今はまだ、ガスの火を使わせていないから、カレーも保温ポットに入れておいておいたりして。

 「留守にするから」とカップラーメンを置いておくのは簡単だけど、きっと20歳とか超えたら嫌でもカップラーメンばっかりの日々も経験するだろうから、私が面倒を見られる間は「カップラーメン置いとくね」っていうふうにはしたくないなと思っています。「どこかで買ってきて食べればすむ」なんてことになると、どんどんエスカレートしていきそうだし。

 でも最近、息子にはインスタントラーメンの作り方を教えました。「覚えておけば、いざというときに役立つから!」と、体に優しい袋麺を選んで、作り方を教えて。私が帰宅して、キッチンに入ると「痛~っ!」ってなる日は、どうやら息子、ラーメン作ってるみたいです(麺の端っこが床に散らばってて、踏んだら痛いんですよ!!)。

仕事で帰りが遅くなりそうな日は、子ども達の夜ごはんをテーブルに並べ、手紙を添えています
仕事で帰りが遅くなりそうな日は、子ども達の夜ごはんをテーブルに並べ、手紙を添えています